同窓会贈呈の十七絃箏(右)のお披露目演奏  飯田高校同窓会(中島清会長)はこのほど、今年の全国高校総文祭で文部科学大臣賞(全国1位)を受賞した邦楽班に、教育振興基金で購入した十七絃箏1面(購入費55万円)を贈呈した。受賞を祝うとともに、今後のさらなる活躍への期待を込めた。

邦楽班が練習に使っている校内の合宿所で、同窓会役員、班員、父母ら約60人が出席し、贈呈式とお披露目演奏が行われた。贈呈式で、中島会長は「皆さんが輝いてくれることが同窓会として一番うれしい。同窓会として何か出来ることをと考え、演奏会用の箏を贈呈することにしました」とあいさつ。班長の菅沼佑美さん(2年)が「大切に使い、皆様の期待に応えられるよう頑張ります」とお礼の言葉を述べた。

贈呈式のあと、邦楽班を11年間技術指導している生田流大師範、大平睦先生が、初代班長の久保田智代さん(高41)の合奏で、宮城道雄作曲の「瀬音」を演奏。十七絃の考案者でもある宮城道雄が大正12年に群馬県の利根川を訪れたときに曲想を得たという名曲の、流麗な響きが出席者を魅了していた。     (平澤忠明)