三島利徳君が受賞した農民文学賞作品掲載の雑誌

三島利徳君が評論の部で受賞した第59回農民文学賞は「季刊 農民文学 春の号 第312号」(日本農民文学会発行)で発表されました。

三島君の受賞のことばと略歴、そして受賞作品「破天荒作家 山田多賀市と農民文学」が19ページに渡って掲載されています。

山田多賀市(やまだ・たかいち)は明治40年、信州安曇野に生まれ、平成2年、甲府市で亡くなった農民作家。戦前は農民組合運動、戦争中は執筆禁止・入獄や徴兵拒否、戦後は出版事業の成功と失敗、文学再出発―と波乱に満ちた人生を送った文学者です。

その生き方にひかれ、証言や資料を求め多くの関係者を訪ねるなどして丹念に山田多賀市の足跡をたどったのが受賞作品ですが、三島君は評論の最後を「山田多賀市への私の旅は『老いと文学』をテーマにして、さらに続けたいと思う」と締めくくっています。三島君の今後の研究にさらに期待です。

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