三島利徳君が山田多賀市の本を出版

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三島利徳君が破天荒の農民文学者、山田多賀市(やまだ・たかいち)について研究した本「安曇野を去った男 ある農民文学者の人生」を出版しました。

山田多賀市(明治40年~平成2年)は、農民組合運動や反戦運動に参加し、弾圧を受け、徴兵拒否のため自ら死亡診断書をつくって戸籍を消すなど反戦を貫いた異能の農民文学者。

三島君がその足跡を丹念にたどり、農民文学の歴史まで評論を広げたのが今回の本です。第59回農民文学賞を受賞した作品を収載しています。

三島君はまえがきで、「山田という農民文学者が、安曇野出身の著名人たちと同じようにもっと広く国内にも海外にも知られるようになってほしい」という願いから「安曇野」を本のタイトルに冠した、と書いています。あとがきにある「農業に生き私たちを育ててくれた今は亡き父母、祖父母に感謝を込めて本書を捧げたい」という言葉が胸をうちます。

本は人文書館(東京都渋谷区、☎03-5453-2011)発行。ハードカバー、318ページ。定価本体3000円+税。なお、この本はいくつかの新聞の1面に書籍広告が掲載されました。