浜島 泉さん(高10回)からの投稿を掲載します。
同窓会名簿を読む
このたび同窓会名簿が刊行された。それを読んで、気づいたことをまとめてみた。これを投稿するのは、北海道同窓会から、在京同窓会に移行している同窓生が多いということもあり、このような観点で名簿を読んでみた人がいれば、北海道支部長を承っている私の役割に基づき、感想を交流させたいからである。
(表1)飯田高校から北海道の大学、専門学校への進学(中退、大学院だけのもの、大学や高校などの教育機関勤務だけのものを含む)の実績を高校卒業時期(回次)別で調べた。そのうち、北海道に滞留した者を調べた。戦時中(昭和ひとけた)からの者も調査できた。当然、飯田中学卒業である。これが11名。高校は高11回から20回までが最も多く23名、その前の10年(併設から高10回まで)と後の10年(高21回から30回まで)のいずれも14名である。それ以後は減少している。このうち道内に滞留する人数も、これと同様なすう勢である。
(表2)飯田高校卒業で、上記以外の北海道に在住する者について調査した。道外の大学卒業者あるいは勤務者が北海道に転勤してきた者であるが、これも同様の傾向を示した。
交通が不便だったころに来道した者にとっては、理解しがたい状況である。大学、専門学校が著しく増加した、企業では、転勤を少なくするために、現地採用を増やしている、同窓に頼らなくても情報を得る手段が増加している、という。これらのことが複雑に関係しているに違いない。詳しくはわからないが、北海道の経済、社会の発展度合に相関しているような気もする。それにしても、減少は確かであり、北海道同窓会(支部)の存亡にもかかわる問題でもあるので、ひしひしと感じるところである。名簿編纂委員長の木村宜男氏(北海道支部元会員)が指摘するように、同窓会の前途への課題を提起しているのではないか。考慮を要すると思う。
表1:道内大学への進学数(勤務を含む)、および滞留者数(平成30年10月時点)、
中学48まで 11名、(うち道内滞留4名)、
併設~高10まで 14名、(6名)
高11~高20まで 23名、(14名)、
高21~高30まで 14名、(6名)
高31~高40まで 3名、(2名)、
高41~高50まで 1名、(1名)、
高51~高60まで 11名、(1名)、
高61~高67まで 2名、(0名)
表2:渡道者と現在も道内に滞留する者
中学 6名、(うち道内滞留者 0名)、
併設~高10まで 11名、(4名)、
高11~高20まで 11名、(8名)、
高21~高30まで 3名、(3名)、
高31~高40まで 4名、(1名)、
高41~高50まで 2名、(1名)、
高51~高60まで 5名、(4名)、
高61~高67まで 3名、(3名)、
著者●はまじま いずみ 飯田市下久堅出身、昭和41年、北大医学部卒業、脳神経外科医、市立札幌病院、札幌市白石、手稲保健所長、厚別区保健福祉部長を経て、現職は民間病院副院長、看護、介護など専門学校の非常勤講師、北海道歩くスキー協会会長、北海道同窓会支部長
浜島 泉 (高10回)