高8 塩澤千秋 (カナダ カルガリーから)     

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 トラブル

 昨年12月には母校を本当に久日ぶりに訪ねる機会を作ってくださり多くの方にお会いでき、嬉しくありました。校舎は大変貌を遂げていましたが、あちこちに何となく昔の面影と言いますか、匂いを感じることが出来ました。古巣と言うものはいつまで経ってもいいものですね。皆様には深く感謝いたします。
 今回の日本訪問、大いに楽しみ、満足して帰ってまいりました。ただ、もっと早くにメイルを出して御礼をしなければならなかったのですが、遅れた裏には次のような“物語”がありました。
  カルガリーには1月18日午後4時ごろ帰ってきました。ところが家の扉を開けて見て吃驚、二階のベッドルームから一階のファミリールーム、子供の居た部屋、要するに家のほとんどが水浸しになっていたのです。1月12日から13日頃気温がマイナス20度以下に急激に下がったとのこと、不幸なことに、その時我が家の暖房装置が壊れたようでした。留守に時々管理に来ていてくれた人が修理屋を呼んで直してくれたのですが部屋の温度はすでにマイナス20度以下に落ち、家中が凍結し、壁の裏の水道管が破裂してしまったようです。そのため、暖房がなおり彼が家を去った後、温度が上がり水道管内の水が溶け、破れた水道管から部屋の中に水が噴出したとのこと。翌朝、車庫から道路に流れ出る水を見つけて近所の人が消防を呼んで止めてくれたようです。そのときは既に一晩水が流れた後、家はほとんど水浸し、消防がかなりの水を吸い取ってくれたのですが、じゅうたんが吸った水はたっぷりとあり、沼を歩くようなものでした。おまけに、保険の条件通りに人を頼んでなかったと言う事で保険も降りず踏んだりけったりです。後始末は自分でやるよりなく、気を取り直して先ずは家の乾燥を始めたところです。二週間かけてどうにか乾きましたが、ここに帰って来た直ぐの一週間は気温がマイナス27度と、樹氷が出るほどで、まことに厳しくありました。ただ今気温は上がり0度近辺ですが、まだ寝る所もなく居間のソファーをベット代わりにしています。それもまた楽しいものです。ボツボツと時間をかけて楽しみながら修理していく予定です。
 帰ってきた日が土曜日でしたので二日間何にも出来ず水の有難さをつくづく味わいました。水道管が破れたままでしたので元栓が開けず、飲み水はもとより、トイレのフラッシュも出来ず往生しました。マイナス27度の中隣までバケツを持って水を貰いに行ったり、スーパーに飲み水を買いに行ったりてんやわんやでした。しかし、厳寒の地でないと起こらないアクシデント、なんとなく張り切ってしまい、こんな状態を楽しんでいるところもあります。いずれにせよ一ヶ月ぐらいは修理で楽しめそうです。
 地下の部屋に置いてあったコンピューターは出水の直撃を受け、水浸しでした。CDプレーヤには金魚が泳げるほどの水がたまっていました。このような状態でメイルも送れませんでした。分解して一週間乾かしたところ、わずかな損害で、どうにか動くようになりやっとメイルを送れるようになりました。こんなてんやわんやの状態にありますので、ホームページに送る原稿も書けず写真も選択できない状態にあります。家の修復が終わるまでお待ち下さい。申し訳ありません。御礼方々とりあえず近況報告させて頂きます。(February 11, 2003)

写真はマイナス27度の時の外の様子です。このような条件下では誠に恨めしい情景です。