飯田の観光地と言えば、何処が思い浮かびますか?飯田に観光地なんてないだろう?イエイエ、結構あるものなのです。飯田観光ガイドの会という物もあって、会長は同窓生の宮澤俊夫さん(高14回)、副会長は清水正明さん(高13回)が務めています。かく言う私(高田)も所属しています。
ガイドの為には研修も必要。今回は現地研修で秋の遠山郷へ!
遠山と言えば、下栗の里や旧木沢小学校などが有名ですが、今回は宮澤さんの企画で、あまり行った事が無い所へ。国道152号線から旧道へ入り、荒渓谷へ。紅葉の名所という事でしたが、今回は少し早かったようです。
橋の近くに細い階段。そこを上って行くと、ひっそりと佇む犬神神社。言われはよく分かりませんが、古くから続いている神社のようです。
先へ進んで、遠山川の橋の上から。これからは紅葉がきれいでしょうね。
一旦国道へ戻り、今度は夜川瀬トンネルの手前から徒歩で金七の滝へ!少し進むと目的の滝が見えてきます。落差は20m 程との事です。滝が流れ落ちる岩盤ですが、光の当たり具合では赤く見えるとの事。下の方とか右横の岩盤を見ると、これは赤石と分かります。
でも入り口の案内板は小さくて分かり難い。
遊歩道が荒れていてイマイチ。
駐車場も広い場所が欲しいですね。
もう少し整備すれば、観光資源になりそうな気がしました。
次は遠山資料館 和田城へ。
建物はお城です。和田城を再現した?
いえいえ、かつての城はこれほど立派な物ではありませんね^^;
此処へは何回も来ていますが、中に入るのは初めて^^;玄関ロビーには、遠山氏の鎧と大きな面が!鎧はレプリカかな?新しそうに見えました。
まずは1階で霜月祭りのビデオを!その後2階の展示室へ。ここには祭り用の面(レプリカ)が沢山展示されています。この日は係員の西森さんが案内してくれました。若い方ですが、詳しい話が聞けました。
遠山のアチコチの神社で800年以上続いているとも言われる霜月祭りですが、時代の流れと共に続けられなくなった神社もあります。このケースの中の祭り道具はその内の一つ。実際に使われていた物で、レプリカではありません。
こちらのコーナーには、北島新平さんの童画が展示されています。
北島さんは福島県生まれですが、木沢小学校で先生をしていました。こちらで結婚したのを機に本籍も移し、伊那谷の中学で教員生活。その間にスケッチや童画を描いた作品が認められ上京。挿絵画家として活躍された方です。絵本も沢山出版されています。
今は帰郷して、木沢で活躍されているとの事です。ここには霜月祭りの絵が多く展示されています。
お昼は、いろりの宿 島畑 へ。パリパリのあまご揚げが美味しかった^^
この地には鬼あまご伝説があるのですね。
北島画伯の絵はここにも!食事をした部屋に飾られていました。
食事の後は展望がきく高台へ向かったのですが、道路が工事中。迂回路もないとの事で断念。次の予定地和田諏訪神社へ。
ここも霜月祭りが行われる神社です。飯田市文化財審議委員でもある針間さんが詳しく説明してくれました。
普段は鍵がかかっています。それを開けて中へ。そもそも霜月祭りとはどのようなお祭りか?日本全国から全ての神様をお迎えする。神無月は神様が出雲へ。次の霜月にはこちらへ来て戴く。先ずは湯を沸かして、疲れをいやすおもてなし。それが湯立神楽。
祭りの手順も決まっています。全国の神様が帰った後、今度は地元の神様を迎えて遊ぶ。これにはかつての領主 遠山氏の霊を慰める意味合いも。
祭りを見ているだけではその意味合いなど分かりませんが、こうしてお話を聞くと理解が深まりますね。次は上町に戻って、まつり伝承館天伯へ!八幡宮の手前が天伯です。
こちらも霜月祭りの資料などを展示している施設です。祭りの様子はビデオで見る事が出来ます。中央には湯立神楽の様子が再現されています。
その上の幣束の飾りですが、それぞれに意味があるとの事で種類も沢山。お迎えした神様がこれに宿るといわれています。神様が帰ると、これ等は全部切り落としてしまいます。これで、いつまでも居残る事は出来ません。
子供たちが描いた祭りの絵も展示されていました。子供たちもこのお祭りが大好きなようですね^^
その霜月祭りですが、コロナ禍の今年は氏子衆だけで行うとの事。観光客の皆さんは来ないでください。来ても祭りを見る事は出来ません・・・との事です。
今回の研修は、飯田市のマイクロバスを使用させていただきました。その手配や訪問先への連絡・手配は、観光課の佐々木行博さん(高36回)にご尽力いただきました。
観光ガイドの会ではメンバー募集中です。興味を持たれた方は、高田まで(同窓会事務局へメール)どうぞ。
(11/12 撮 高田)