飯田市教育委員会は、新飯田市役所建設に伴う埋蔵文化財発掘調査を行なってきた。12日飯田城下町遺跡見学会があった。建設予定地の箕瀬町は、飯田大火では、被害を受けていないが、江戸時代には2度の大火に遭遇している。今回の発掘はその当時に建てられた遺構だそうだ。調査委員の説明では、江戸初期の脇坂候の時代には現在の箕瀬町入口を流れる王竜寺川沿いは、侍屋敷で、西側には畑が広がっていた、堀候の時代に侍屋敷が縮小され、今の街並みに屋敷が並んだ。蔵の石積みや、井戸、トイレなどが発掘されている。飯田城址絵図の様に通りに面して、母屋があり、中庭に井戸トイレ、奥に蔵など一致した、。多分武士の階級からは、低いと思われるが、屋敷跡から見れば、かなりの広さだ。今回の発掘は60cmほど掘り下げた1830年代の遺構である、まだ古い時代の遺構があるという、さらに20cm位、掘り下げ調査をすることになっている。

写真右黒松。新庁舎建設によって伐採が計画されている。庁舎敷地として既に、買い上げられ、屋敷は撤去されている、2本あった松の1本は既に伐採された。この問題で、保存を求める「黒松の命を助ける会」は、20日に、会合を開く、この松を残すとしたら、市道の付け替え変更も浮上する、どちらにしても、まだまだ、時間が掛かりそうだ。                                (斎藤 純)