未だ4月半ばなのに、飯田下伊那の桜は殆ど終わってしまいました。それでも今がピーク、未だこれからと言う桜もあります。

天竜峡の八重桜桜街道、時又から天竜峡にかけての龍江側のバイパス沿いに八重桜が200本植えられています。種類も多いので開花時も色々です。八重桜は咲くのが遅いのです。例年ですと、今頃やっと咲始めと言った感じですね。

どんな種類が咲いているのか、一部ですが比較的分かり易い桜を紹介します。
駿河台匂(するがだいにおい):その名の通り香りが楽しめる桜です。駿河台の江戸屋敷(主は不明)にあったとの事。綺麗な白い花ですね。

ウコン桜:早い話が、黄色の桜ですね。清酒黄桜は、社長がこの桜を好んだ事によるものだそうです。並木には緑色が強い御衣黄(ぎょいこう)もあります。

花笠(はながさ):花弁の数が40枚ほどの淡いピンクの花です。もっと色の濃い紅華(こうか)もあります。

普賢象(ふげんぞう):桜の名前とは思えない名ですね。メシベが長く普賢様が乗った象の鼻の様だ、との事でこの名になったとか。凄いこじ付けですね^^;

他にもまだ数種類。木の根元に名札があるので、分かり易くなっています。

浪合地区は標高が高いので、開花が遅い地域です。首検分碑の桜、ちょっと穏やかではない名ですね。織田信長がこの場所で武田勝頼父子の首を検分したと言う碑があり、そこに咲いている枝垂れ桜。石垣近くで根を伸ばせないせいか、背が低いままの桜です。

御所桜:樹齢250年ほどのエドヒガン。形が良いですね。名の由来ですが、南北朝時代に尹良(ゆきよし)親王が陣を張ったと言われる場所から来ています。尹良親王は後醍醐天皇の孫になります。この地で亡くなり、浪合神社には墳墓があります。囲われていて菊の紋章が付いた皇室の墓です。

以上は4/14 撮。

今年はアチコチ一遍に咲いた感があり、順番にゆっくり紹介出来ませんでした。でも一応撮ってある分を紹介します。
3/19 並木南端のエドヒガン:いつもこれが一番先に咲きます。ソメイヨシノではないので、咲いても開花宣言にはなりません。

3/20 飯沼の石段桜 飯高生にとってはなじみの所思い出も色々ですね。

3/23 お立ち符の桜:松尾の水佐代獅子塚古墳にあります。樹齢350年ほどのエドヒガンです。

くよとの桜:石垣の上から道路をまたぐ様に枝を伸ばしています。鈴岡小笠原氏と松尾小笠原氏が戦った場所。戦死者の供養塔がある事からこの名になっています。

清秀桜:愛宕神社にあります。樹齢は凡そ800年。地元では一番古い桜ですね。枝が少なくなりましたが今年も良い色で咲きました。

長姫のエドヒガン:堀家の家老 安富邸の近くにあった事から安富桜の名で親しまれていますね。樹齢はは450年ほどですが、支えの必要がない強い木です。県の天然記念物。根元の黄色い花はサンシュユ。

3/26 永昌院の桜:根元に「下伊那中学開校の地」と記された石碑があります。

大宮桜並木:3月なのに満開です。 4/4に予定されていた桜まつりは、雨のため中止となりました。

3/27 創造館のシダレシダレザクラ:風越高校の頃もこの場所に。

3/31 丸山小学校通学路の桜並木

4/1 万寿山の桜:桐林の万寿山公園

天竜峡

4/5 光治稲荷の三本桜:遠目では1本に見えますが、実は3本あるのです。赤い鳥居はOIDE長姫の生徒作だそうです。大瀬木にあります。

八王子神社の夫婦桜:阿智の高台にあって、昼神温泉からも見えます。

黒船桜:黒船が来た頃植えられたとの事でこの名に。その時代に阿智の清内路で黒船が話題になっていたとは、驚きですね。

清南寺の夫婦桜:清内路の奥にあります。実は3本並んでいて、両側が夫婦。真ん中は他人様の桜だよ^^

4/6 野底山森林公園:ピクニック山 飯田駅の辺りからも見えます。

松源寺のエドヒガン:大河ドラマおんな城主直虎で有名になった高森のお寺。樹齢300年ほどのエドヒガンがあります。

(高18回 高田)