名水百選「観音霊水」

 先頃、環境省の「平成の名水百選」の一つに選ばれたのが、遠山郷(飯田市南信濃)の龍淵寺(りゅうえんじ)境内に湧き出る「観音霊水」である。
 龍淵寺はその昔、ここ遠山郷を治めていた「遠山氏」一族の墓をまつる菩提寺で、南信濃和田のほぼ中心地にある。隣は遠山郷土館「和田城」。
 ここに湧き出る清水で、嘗てから地元の人たちに親しまれてきたこの名水。近年では、県外からもこの水を求めてポリタンクを持参で訪れる人も多く見られるようになったとのこと。
 地元に居ながら、この報道によって初めて認識したところで、早速、先日、ペットボトル持参で訪ねて見た。
 昼下がりの境内は訪れる人もなくひっそりと静まりかえり、渾々と流れ出る清水が炎天下ののどの渇きを潤してくれた。子どもの頃のこの時期、遊び惚けて駆け足で家路につく山道を、少し避けて沢筋に下り立って、皿の形を作った手に直接口を押し当て、竹の樋から流れ落ちる水をがぶ飲みして涼を取ったあの清水の心地よさ、懐かしさを思い出したことだった。
 この「霊水」、欧米のミネラルウォーターをしのぐ成分を含む“硬水”でありながら、含有されるカルシウムやマグネシウムなどのバランスの良さによるものか、全く“癖”を感じさせない「うまい」水として人気が高いということである。
あれこれここで受売りの説明をするより、詳しくは是非こちら(信州遠山郷秘境の旅ホームページ)をご覧いただきたい。そして、この“ふるさとの「秘境の旅」”こそ、正に、この夏の想い出の1ページに加えていただくに最も相応しい旅であろうと、太鼓判でお薦めするところです。

(槙原 英勝)

 

 

  

暑い夏に熱く燃える「いいだ人形劇」
 飯田地方、梅雨明け以来 雨らしいものが無く、猛暑日が続く、去る7月26日37.7℃を記録した。
 熱いといえば、8月2日~10日「いいだ人形劇フェスタ2008」世界人形劇フェスティバルが、30周年を迎えるとの事だ。
 例年ですと、4日間のフェスティバルであるが、今回は1週間も長い記念開催である。世界各地十数ヶ国から、日本は、北海道・山形・香川・東京から伝統人形芝居や、約200劇団が集い、136会場 700ステージが予定されている。沢山で書きようが無い。
 飯田近隣7町村含め、この10日間人形一色に変わる熱い夏。今年も、人形ばかりでなく、汗をかき真ん丸い目で、人形を見入る 愛らしい子どもの顔を見ることが出来るでしょう。
 クライマックスは、やはり8月8日82会場100公演 9日116会場135公演と「飯田りんごん」。

 公式HP http://www.iida-puppet.com/

 

もう1つ夏 「アフィニス夏の音楽祭 !! 」
 今年20回目を迎える「アフィニス夏の音楽祭」が8月18日~26日飯田市で開催される。
 1988年 JT産業㈱が、財団法人アフィニス文化財団を立ち上げ、翌1989年に第1回のアフィニスセミナーが飯田女子短大を会場に開催された。正に、飯田に来るための設立だったかのようだ。
 20年もの間 親しまれてきたこの「アフィニス夏の音楽祭」残念なことに、今回が最後となる。来年からは、プロオーケストラのある都市 広島・山形で開催される。
 飯田では、プロのアドバイスもあって、平成5年には、飯田交響楽団が設立できました。
 世界(特にドイツ)で活躍の音楽家と、日本のプロオーケストラ団員とのレッスン風景を18~22日一般公開する。飯田演奏会22~24日・20周年記念演奏会24日・くつろぎコンサート21日・あいうえ音楽館23~24日東京演奏会JTアートホール26日 これで飯田とお別れになる。
 恥ずかしながら「ところでアフィニスの意味知ってる?」と聞かれ教えてもらった。ラテン語であるが日本では「ニコチアナ・アフィニス」という美しく可憐な花を付ける 花タバコ 花言葉“ふれあい”なるほどJT産業だ。下伊那農業高校では、沢山のプランターに この花の苗木を音楽祭の各会場を飾るために、早くから開花を合わせ用意をした。
 本当にありがとうございました「アフィニス夏の音楽祭」 また来てください。飯田は待ってます。

 アフィニス公式HP http://www.jti.co.jp/Culture/Affinis/Welcome.html/

  

(斎藤 純)


佐藤友昭君を偲ぶ
 7月5日(土)午前9時、メールの着信を知らせる携帯電話のメロディが流れました。メールの送信者は高校の同級生。まさに寝耳に水の訃報でした。
 にわかに信じる事は出来ず、戸惑っていましたが、10時20分には別の同級生からのメールも届き、佐藤君の死は決定的なものになりました。
 その後、彼の死は信越放送のホームページに掲載され、昼前後の民放、NHKのニュースで取り上げられ、全国紙の夕刊の記事にもなりました。
 葬儀は9日(水)に執り行われましたが、並べられた生花の多さに圧倒されました。県知事を始め多くの方が弔辞を述べられました。後で聞いた話ですが、会葬者は1000名を超えていたとの事です。
 我々高30回生は卒業25周年の記念式典を2002年の6月に行いましたが、同級生の連中が佐藤君に県議選への出馬について尋ねても、彼はとぼけていました。そしてその年の秋の県議選に彼は立候補し、当選しました。
 記念式典以来、地元に残る同級生が年に数回集まって飲む事が習慣になりましたが、佐藤君も県議会が行われていない時は、殆ど出席していました。それほど目立つわけでもなく、穏やかな男でした。
 そんな彼が、県議会議員3期目の途中に志半ばで逝ってしまいました。私としては、6月の同窓会総会で佐藤君に会い、握手したのが最後になってしまいました。
 彼には将来同窓会を背負って立つ人になって欲しかったのに、残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。

 さて、今月のオススメは、「O型自分の説明書」(Jamais Jamais著 文芸社)。8月1日に発売されました。他の血液型については既に出版されており、O型が最後になりました。
 (写真は8月3日に撮影。埋め立てられた市民プールと下伊那農業高校生が育てた鉢植え。数字の30は人形劇30周年を表わしています。)

(高橋 秀治)