飯田下伊那地方のソメイヨシノやエドヒガン桜はほぼ散り果てました。今咲いているのは、八重桜がメインです。その八重桜の並木があるのは天竜峡桜街道です。(4/23 撮)天竜川に沿って、龍江側の時又から天竜峡間2kmに渡って200本の桜が植えられています。殆どの桜は八重桜なので、八重桜街道とも言われています。また人形劇でのご縁から、此処にはシャルルヴィル・メジェール通りと言う名も付いています。

見た目でも分かる通り、桜の種類も豊富です。同じ物を並べた並木ではありません。従って色も様々。緑は御衣黄ですね。遠目花には見ないかもですが、近寄ってみると確かに花と分かります。

少し黄みが掛かっているのは、鬱金(うこん)桜。清酒黄桜の名はこれから来ているって、お酒好きな方なら知ってるよね^^;

白く咲くのは永源寺。他よりも早くに咲くので、葉桜になりつつでした。

それでもアップに耐えられる花も見付かりました^^

普賢象も白っぽい桜です。

花を見てその名が分かると少し自慢できるかな?その点この花は特徴があるので覚えやすい桜です。雄蕊が長いのです。其処から普賢菩薩が乗る象の鼻の様だと言う事で、普賢象!う~ん、そこまでよくこじつけたな、と感心してしまいます^^;

紅い花は華やかに見えますね。その名も紅華^^

紅い花は他にも!こちらは花笠。

アップで見ても綺麗ですね。

関山も紅い桜です。

アップで見ると・・・う~ん、区別は難しいかも。でも、此処には個々に名の表示があるので助かります^^

こちらの淡いピンクは、八重紅虎の尾。まぁ面白い名を付けた物ですね^^

珍しい桜もあります。里原は、桜研究家の森田先生が見つけた固有種です。

木は未だ若いのですが、花はしっかりしています。

森田先生の桜はもう一種類、思伊出桜(おもいでざくら)があります。見頃は過ぎていて殆ど葉桜でした^^;

それでもアップで見れば十分奇麗です。実はこの日 信野毎日新聞で紹介されていたので行ったのですが、先生にTELして何処にあるのか番号を聞いていました。200本もあるので探すのは大変です^^;でも番号が分かれば見付けやすいと言う訳です。

すると撮影中に森田先生が来てくれました^^ここのはもう終わりだけど家のは満開だから・・・と言ってご自宅に案内してくださいました。こちらはご自宅の庭にある思伊出桜。

元になったのは思川(おもいがわ)と言う園芸種。こちらはそれよりも花弁が多く、濃い紅色の蕾から淡いピンクの花が咲くので色の変化も楽しめるとの事。新品種の認定証も見せていただきました。命名したのも森田先生。思川から伊那で出た桜と言う意味を込め思伊出桜とした、との事です。

庭では色々な桜の苗を育てています。

こちらは、花が上を向いて咲くという事から天の川。谷川公園にも咲いています。

お隣の庭には、二段階に花が咲くというオオムラザクラ!花の中央にある蕾が更に開く菊桜との事です。

思いがけず先生のお宅に招かれ、珍しい桜も見させてもらえました^^

この天竜峡桜街道ですが、三六災害後の治水対策によって出来た堤防に沿って植えられた桜並木です。復興のシンボルとも言えます。育成保全には地域住民の皆さんが、並木愛好会を結成し携わっています。松沢武人さん(高13回)他同窓会龍江支部の皆さんも参加しています。当初はソメイヨシノを植えるような雰囲気だったそうですが、相談を受けた森田先生が「飯田の桜と咲く時期をずらせた方が良いよ」と言って八重桜メインの並木になった様です。森田先生はこの地区の住民でもあるので、植栽から維持管理までお手伝いをしている様です。

浪合や清内路、平谷にはこれから咲く桜がありますが、果たして咲いている内に行けるかどうか?取り敢えず・・・つづく としておきます^^;

(高18回 高田)