汗 と 涙 の コ メ デ ィ ー
飯田市には、いいだ市民劇場という会員制の団体があり、ふた月に一度くらい中央から劇団を招いて観劇会を開いている。何年前からか、私も、女性会員で埋まった会場で、ひっそりと都会の空気に触れている。7月の例会には劇団テアトル・エコーの”馬かける男たち”が公演された。競馬に一攫千金を夢みる3人のギャンブラーが暗躍するコメディー。出演者一同はエアコンが効かないほどの熱演で観衆を魅了した。それもその筈、ギャンブラーの1人を演じた小池浩司君は、飯田市鼎の出身で飯田高校33回卒、カーテンコールで一番大きな花束を受け取り、大きなからだを小さくして、「ここまでくるのに十四年かかりました-」と。
(原)
暑 を 避 け て
中学生の西駒登山は伝統の行事だが、今年はロープウェイの工事とかで、乗鞍や御岳などが目的地であったとのこと。そんな話題と共にいよいよ夏山シーズン真っ盛りである。 中央にしろ南にしてもアルプスを目指すとなると、中学生登山ではないがそれなりの覚悟と準備が必要で、チョットとそこまでと云うわけには行かないだろうが、虚空蔵や風越山をはじめ手軽にアウトドアを楽しめる高原や谷川など自然豊かな伊那谷は、夏休みの思い出づくりに絶好。久しぶりに訪ねて見ませんか。
”いいだ”のシンボル風越山
(槙原)
か ぶ と む し
ご時世に従いベランダで煙草を吸って「ホタル」になっていたら、家の明かりに吸い寄せられたか「ノコギリクワガタ」が飛んで来ました。早速捕まえて籠に入れましたが、おが屑を手に入るのに数日かかりかわいそうなことをしました。 一寸前まで子供たちと一緒にカブトを山の麓の方までよく捕りに行きましたが、昔の様に何十匹も飼うことはなくなりましたね。都会と同様飯田でもかぶとは買うものになってきています。 懐かしい名前を挙げてみます。
・べんけい(かぶとむしの雄)
・まぐそ (かぶとの雌)
・かとう (のこぎりくわがたの雄)
・せいたー(みやまくわがたの雄)
・どたま (くわがたの雌)など…
(西尾)
夏 休 み
暑い夏の日、 涼しい場所を探して下条村立図書館へ出かけてみた。涼しいだけなら市内の図書館でもいいのだが、こちらではビデオの貸出しもしているという。これから始まる夏休みに備えて(?)これを利用しようと思ったのだ。考えることは皆同じようで、子供向けのビデオは半数以上が貸し出し中になっていた。それでも3人の子がそれぞれに気に入ったものを見つけることができた。館内でビデオを見ることもできる。子供が見ている間に、私は思いもかけない読書タイムが持て、暑さに疲れた体を休ませてもらうことができた。感謝。
(塩沢)
人 形 劇 と バ ッ ジ
長野オリンピックでブームになったピンバッジが、飯田でも大人気です。背景にあるのは、今年で20回目を迎えた人形劇カーニバル飯田。若者グループ「R-COMPASS」の造った2000個が発売僅か1週間で完売するのに続き、商工会青年部の歴代ワッペンデザイン20個セットも、予約分が受付開始1日で売り切れました。当初弱気だった造り手たちも急きょ増産を決めたり、「もっと造れば良かったのに」と後悔したり。バッジが凄いのか、人形劇が凄いのか・・・。流行の力には感心させられます。
(岡田)
飽 食 の 時 代 と お ふ く ろ の 味
戦中と戦後の一時期、食糧事情が最悪であった時代、空腹を満たすため芋の蔓から桑の実、ドングリなど口に入るものは何でも食したことを覚えている方も多いのではないでしょうか。飽食の時代といわれる現在の食生活の中で、こうした食べ物が何とも懐かしく、しかも大変美味しいことにお気づきですか。
飯田市松尾町3丁目にある、カウンターだけの小さな季節料理の店で、伊那谷で日頃から見慣れた様々な野草が料理されて出されると、こんなものまで食べられるのかという驚きと共に新鮮な発見があります。春にはワラビやゼンマイは言うに及ばず、昔懐かしいスイコンボの漬物やヒデリソウ、レンゲのお浸しなど、この店の女主人の手に掛かると、野山の旬の草花が、えも言えぬおふくろの味となって、格好の酒のつまみに変身します。
秋には、ありとあらゆる食用きのこのオンパレードで大満足。それでいて値段が手頃とあっては、わざわざ遠方から訪ねる客や女性だけのグループ客が多いのも頷けます。店の名前はノーコメント。どうぞじっくり探してみて下さい。
(新井)