監 督 の 応 援
 飯田高校の班活動が活躍すると嬉しいが、特に野球が勝つと格別だ。かつて私がある中学校で野球部を指導していたとき、選手の一人に田中現野球監督がいた。そんな関係で、今でも毎年恒例の野球班弁論大会のゲストにも招かれている。
 先日、県営飯田野球場で東海第三と諏訪清陵に連勝して、南信地区の優勝を決め、選手たちが優勝旗を手にグランド一周を終えた時だった。私がスタンドから「正俊君よくやった!」と手を振ると、彼は「苦労したので、こんなに頭が白くなりました」と、帽子を振った。好守好打で燃えたあの頃と変わらぬ笑顔だった。(原)

台 風 一 過
 例年に比べ少ないといわれていた台風もここへ来て連続して日本列島を駆け抜けて行った。先の7号台風も飯伊地方への影響は比較的少なかったものの、北信のリンゴ農家などの被害は甚大であったようだ。
 台風といえば、このような被害に遭われた方々には不謹慎な話だが、子供時代のことを懐かしく思い出す。
 近づく台風に備えて、家の玄関や窓には外側から板を打ち付けたり、屋根の所々をロープで固定し、一つの部屋に家族が身を寄せ合って、ローソクの灯りを頼りにじっと台風通過の一夜を明かしたものだった。
 時折雨合羽を身にまとい風雨の中を、田圃の土手や家の廻りの点検に出かけて行く父親の後ろ姿が逞しく見えたことだった。(槙原)

紅 葉
 秋もいよいよ本番。「何々の秋」とよく言われますが、今回の紹介は紅葉です。10月半ばを過ぎると「しらびそ」が絶対お勧め。三遠南信自動車道の完成はまだまだ先ですが、矢筈(やはず)トンネルが出来たおかげで割と近くなりました。
 「しらびそ高原」で雄大な南アルプスを見ながら風呂に浸かって、東側(アルプス側)の谷を「遠山郷」へ降りるコースがよいでしょう。道はメチャ悪いけれど、心洗われる景色です。
 写真は去年のものですが、実際の紅葉の色が出ていなくて残念です。(西尾)

郷 土 料 理
 「子供にも作れそうな郷土料理とその作り方を教えてください。」小六の子供がこんな通知を学校から持って来ました。家庭科の学習です。郷土料理と言われれば、やはり御弊餅。ご飯を炊いてつぶし、丸めて炭火で焼く。つける味噌に入れる物の分量さえ気をつければ、子供にも作れそうな気がしたのです。ところが、炭や火鉢、竹串など道具のことを考えると、学校で出来るかどうか疑問です。身近にあったはずの道具が今はすっかり姿を消しているんですね。
 ほかの家庭からはどんな料理があげられ、子供たちは何を学習することになるのでしょう。御弊餅は買って食べる物と思っているわが家の子供が、こんな機会に体験できたらいいなと自分の手抜きを棚に上げて思っている私です。(塩沢)