おんべ

 飯伊地方には、おんべ(ほんやり、どんど焼き)と呼ばれる正月の松飾りを燃やす行事がある。毎年、1月7日の早朝に行われてきた。書初めを投げ込んで高く舞い上がると字が上手になるとか、その火で焼いた餅を食べると健康で暮らせるとか、いろいろな言い伝えがある。
 近年、私の地区では住宅が増え、800戸を越した。マンモスおんべは長々と燃え続き、小さい子は途中で嫌になってしまったり、熱くてなかなか近寄れなかったりする。今年は更に、大人たちの都合で作るのを土曜日、焼くのを日曜日と変更したので、1月10日の朝となった。今や、楽しみな伝統行事も義務的な作業に変った感があり、出雲の国の神様も面食らっているに違いない。(原)

出初式
 寒に入ると、県南の飯田地方もさすがに連日氷点下となり、恵那山や風越山を越えて白いものがやってくる。
 今年も数日前から、それほどではないもののいちめん白くなるこの冬初めての本格的な積雪となった。
 この雪もよいの中、去る10日に、恒例の”飯田市消防出初式”が、市内各地区の消防団や消防関係団体など千数百余人の参加の元開催されたが、厳粛、盛大な式典に引き続く市内パレードや音楽隊のマーチングバンド演奏などのアトラクションも加わり、街行く市民も足を止めて、今年一年間の安全な市民生活を力強く誓う催しとなった。(槙原)

澄みきった冬空
 星空を観るに一番の季節ですね。季節柄、寒いのはしかたないですが・・・
 昔は飯田市街地でも、天の川を観察出来ました。悲しいかな今は、光害等で市街地では難しくなりました。でも一寸郊外に行けば、未だ満天に輝く星空を観ることが出来る郷土は、素晴らしいと思っています。(西尾)

どんど焼き

 七日朝から小正月にかけて「どんど焼き」がおこなわれました。少子化、農地や松の不足、大気汚染など取り巻く環境は年々厳しくなり、かつてほどの絢爛さはないものの、正月明けの早朝に大勢の人が集まって炎を取り囲む光景は農村文化ならではの感慨があります。
 おそらく21世紀途中には姿を消してしまうであろう伝統行事だけに、なるべく目に焼き付けておきたいと思っております。(岡田)

初詣
 元旦は雲ひとつない穏やかな晴天でした。家の中だけでごろごろしているのも、なんだかもったいない気がして、昼過ぎに駒ヶ根の光前寺へ出かけてみました。ところが、駐車場に入れない車の列がお寺のはるか手前から続いていて、とても近づけません。引き返してくる車とよけ合うのも大変な状態なので、早々にお参りは諦めました。せっかく出てきたので、もう少し足を伸ばして宮田村の公園まで行ってみました。好天に誘われた親子連れが何組も遊んでいました。お目当ての長い滑り台は冬の間は使用禁止になっていたのですが、他の遊具で楽しく遊んでこれました。今年も、一年元気に過ごせますようにと、遠くからお願いしておきました。(塩沢)