盆も過ぎれば夏も終わり。これからは秋の便りが・・・
 飯田下伊那地方は古式豊かな盆の伝統行事が多いことで有名ですが、写真の「阿南町和合の念仏踊り」もその一つ。国選択無形民俗文化財にもなっている有名な行事ですが、この一種独特な雰囲気を目にすると、日本人の祖先を敬う気持ちがまた違った角度から感じられるようになります。
 阿南町といえば、新野の盆踊りが昨年12月に国重要無形民俗文化財に指定されたことも話題。
 日本の現風景が残る飯田下伊那らしい伝統行事の数々ですが、過疎などに負けずこれからも永く残ってほしいものだと、自分勝手ながら考えています。(岡田)

 村のワンちゃん
 大鹿村へ出かけたときのことだ。「逆さイチョウ」と名づけられた古木が有名と聞いて、訪ねてみた。途中で車を降りて歩き始めると、近くの民家から大きな白い犬が現れた。最初は気にもしないでいたが、先にたって、お尻を振りながら歩いて行くようすが、どうやら「こちらへどうぞ!」と言いたげである。もともと不慣れな道なので、思いきって、ワンちゃんの後に付いて行くことにした。果たせるかな、目的地に着くことができた。しばらくして、帰ろうとすると、また先を歩いて行く。別れ際に、ワンちゃんの頭をなでて、何もやるものがないことを詫びながら、写真を撮らせてもらった。(原)

人恋しい・・?
 仕事で車を運転中、雉を見ました。高森の上街道から脇道に入ったところと、伊賀良三日市場のやはり脇道で。ともに畑の餌のありそうな草の盛り上がったところで、地面をつついていました。
 また、鈴岡公園の近くで、車に轢かれた狸を見つけました。
 大平街道を走ると、野猿をよく見かけます。また一寸郊外をドライブすれば蛇に遭遇します。
 まだまだ田舎らしく自然が残っているのか、はたまた自然破壊がすすんで里に出て来ざるを得ないのか…(西尾)

夏の蝉
 先日ある方から半生を綴られた自分史ともいうべきご著書をいただいた。来し方の数々の思い出やエピソードと共に、ライフワークの草花の研究や自然に関わる随想であふれる素晴らしい作品であった。
 そんな中に夏の蝉にまつわる話も、声の特徴や生態などが分かり易くまとめられていた。
 蝉といえばこれまでは、ただただ夏の暑苦しさと忙しさの中にジージーミーミーと聞き流すだけであったのだが、清々しい文章に巡り会ったその日の夕、帰宅の道すがら一寸寄り道をして公園でしばらく佇んで耳を傾けてみた。鳴き方をその文章に照らして、園内に4種の蝉を聞き分けることが出来たのだが、何だか、いつもはむしろ耳障りにさえ感じるその声が、不思議と清々しく胸に染みた。(槙原)

桃の季節
 桃が出荷され始めました。近頃は冬でもスイカが食べられるなど、1年中、いろいろな果物にお目にかかることができますが、桃は別。出回る時期はごく限られているので、今食べておかないと来年まで食べられません。傷があって出荷できない桃を安く買ってきて、まるかじりしています。おいしいですね。飯田に住んでいて良かったと思うときです。(塩沢)

リニアカーの見学
 リニア中央エクスプレス建設促進のための、飯伊地区期成同盟会の事業で、山梨県立リニア見学センターへ行った。走行実験の時刻に合わせてあったので、リニアカーの往復が2回も見られた。見学センターの展望所から観察するのだが、山間地のためにトンネルがあり、現れたかと思うと、すぐにまた、トンネルに消えてしまう物足りなさがあったが、時速450キロの風を切る音が強く耳に残った。
 せっかく見学に行ったが、車庫に入っていたとか、線路だけ見てきたという仲間もいる。走行を見られただけでも幸せなのだ。リニアカーの見学に行って、乗せてもらったのかと尋ねる人もいるが、とんでもない話で、リニアカーは、まだまだ、われわれにとっては、手の届かない夢の乗り物なのだ。(原)