「長野県りんごの日」を制定

 小春日和の果樹園地帯を歩くと、たわわに実った「ふじ」が、青空に映えて美しい。
 県経済連は今年から、11月22日を「いいふじ」と語呂合せして、長野県のおいしい「ふじ」を、大々的にPRしている。当日は、県内各地の保育園などで、希望のあった323ヶ所の園児約4万人に、1個ずつプレゼントした。贈られたりんごを、皮ごと丸かじりするかわいい子どもの姿が、テレビでも放映されていた。
 今まさに真っ盛り、是非とも、見た目も味も「いいふじ」を、たくさん味わっていただきたい。(原)
 

温暖化 増える “南の蝶”

 10月下旬、我が家の庭でよく見かける蝶を、何気なく写した1枚である。
 しかし、先日の新聞報道によると、これは長野県のような寒い地域では越冬できないとされる“ツマグロヒョウモン”で、県内の確認例は、70~80年代とも、それぞれ、わずか4件だったが、90年以降は増え続け、平地だけでなく、標高千㍍以上の所でも、確認されるようになってきたという。
 地球温暖化のための自然環境の変化を、データ的に裏付ける資料写真となった。はかない蝶の生涯も、われわれ人間生活と無縁ではない。(原)

珍しいもの
 秋も深まり紅葉真っ只中、ベニマンサク(マルバノキ)も紅く色づいています。珍しくもないと言われそうですが、ここ飯田の風越山が北限です。 名前の由来は、他の花に先駆けて咲くので”まず咲く花”ということでだんだんと”まんさく”になっていったらしい。また、花がたくさんつくので「豊年満作」から命名されたとも。 ある会合で、これに関しちょっとしたお話を聴きましたので記しておきます。 「ベニマンサクは秋に開花し、春に実を結ぶのです。これはよく艱難に耐えて人生の実を結べという無言の教訓に通じるものがあります。」 もうひとつ珍しいものを平谷の学校で見つけました。昔はどこの学校にもあった石像です。我々の幼い頃に教わった苦労話と実際とは違う、とかの理由もあったそうですが、殆どの学校で姿を消しました。(西尾)

元善光寺の菊人形

 そこここの玄関先に、白や黄、または紫色等の大輪の菊の花が目を楽しませてくれるこの頃だが、”菊”といえば・・と、久しぶりに元善光寺の菊人形展を訪ねてみた。
 今年のテーマは”八木節踊りと天竜舟下り”とのことで、踊り手や乗船客を形取った人形が、小菊をふんだんにあしらったあでやかな衣装をまとってコーナーを飾っていた。
 会場のパンフレットで改めて認識したところだが、この菊人形、大正14年に始まったとのことであるからその歴史たるや大変なもの。時代の流れか、以前鑑賞したときと比べると少々規模も縮小したようで多少残念ではあったが、この地方のこの時期の伝統行事として、今後とも継続、発展して貰いたいものと思う。
なお、今年の人形展はこの11月15日まで。(槙原)