なつかしい風景
 地元紙「南信州」にのった稲刈りの写真である。
 カマで刈り取ってタバにして、二つに割って順序良くハザにかけていく。不揃いな切り口、とび出たクギン棒。ひと昔前の稲刈りの原風景のような写真だ。
 仕事が一段落すると、田んぼの土手に座ってお茶を飲んだ。オヤキなどが最高のお茶菓子。青空の下、赤トンボが飛びイナゴが跳ねていた。
 思い出せば、「勤労奉仕」で稲刈りを本気でやった時代があった。「稲刈り休み」に農家の手伝いをしたこともあった。しばらくして、名前が「秋休み」に変った。そして今、稲刈りはいつの間にか「機械任せ」で見たこともない。
 写真の説明に新聞にはこう書かれている。
 飯田市内の小・中学生が地域の大人のサポーターとともに、多彩な企画に挑戦する市教委の「わんぱく冒険隊」は、このほど山本久米の田んぼで稲刈りを行ったと。(原)

 

まだ下がるのか、預貯金金利?
 9月中旬に公定歩合が引き下げられ、史上最低の0.1%になりました。現在、普通預金と通常貯金の利率は、0.02%(税引き後0.016%)で、100万円を1年間預けておいても、利息(利子)は160円にしかなりません。
 たまたま10年前に預けた定額貯金が来月満期になるのですが、当時の利率は6%で、預けた額はわずかでしたが、それでも元金の1.6倍以上になって戻ってきます。
 来年の3月(?)には、ペイオフが実施され、同じ銀行にいくら預金してあっても、もしもの時には1,000万円までしか保証されないとか聞きましたが、危なそうな銀行からは預金を引き上げる人が続出するのでしょうか?これだけ金利が低いと、昔流行したタンス預金が復活するのでしょうか?
 ところで、9月30日から10月1日未明にかけて飯田地方に降った雨は、松茸にとって恵みの雨となったのでしょうか?(高橋)

 

食いしん坊編 (No.9)
 9月の台風16号は、伊那谷には落下等の影響が殆んどなく、果樹農家の方々もホッとされたようです。かえって、今まで小玉傾向だった果樹には恵みの雨と思われていました。豊水梨からもう直ぐ収穫の終わる南水梨はまあまあの大きさになりました。でも、豊作で生産者は価格に不満のようです。しかし、9月は高温傾向だったのと昼夜の気温差が小さかった為、今時期の千秋や陽光林檎は色付きが良くないので出荷できなく、これまた悩みのようです。消費者サイドにしても、高値は困りますね。やはり気候はそれなりでないと、いろいろ不都合が生じます。(西尾)

 

母校の教壇に立たせていただいて
 先日、9月は最後の土曜日の29日でしたが、兼ねて高校からお話しのあった「進路について考える」という講座を担当させていただく機会を得ました。
 勿論、当日は私のみではなく、”飯田下伊那地方で活躍している先輩の話し”という企画ですから、多くの立派な講師が勢揃いで、私などが何故その末席を汚すことになったのか、未だに疑問ではありますが、多分、普段からこのホームページの作業だとか仕事の関係などで母校へ顔を出すことも多く、”目に付く存在であった”からなのでしょう。
 何れにしても大変光栄なことで、与えられた機会に感謝しながら、1時間の持ち時間を自分としては最善を尽くしたつもりでしたが、選択の可能性を無限に秘めた一年生の柔軟な思考に対して、どれほどの情報を与えることが出来たか、些かの不安のあるところでもありました。
 拙い話しを非常に真面目に聞いていただけたのは、内容は大したことが無かった訳ですから、先生方の躾が行き届いている証であったということでしょう。
 初めての企画とのことでしたが、出来ればこれからもこうした機会を数多く用意され、様々な先人の活躍に触れて貰うことは貴重な体験になるのではないかと、そんな感想を持ちました。(槙原)