干し柿づくり

 今年は夏の気候が良かったので、柿の実の生育ぶりはたいへん良好です。大粒の実が葉を押しのけるように、枝に垂れ下がっています。
 柿農家は、今一番忙しい時期に入りました。農業の機械化には目を見張るものがありますが、干し柿づくりはまだまだ手作業が多いからです。
 伊那谷の朝の冷え込みと、天竜川から上がってくる朝霧が、「市田柿」と呼ばれる当地方の干し柿のうまみを作り出します。
 皮をむいて糸につるした柿が、ずらりと横に並んだ情景を「柿すだれ」などと呼ぶことがあります。テレビの「伊東家の食卓」の中のコマーシャルに伊那谷の「柿すだれと子ども」が使われているのをご存知ですか。
 「干し柿なんか食べたくないよ」という方もいるでしょうが、心配ご無用。加工されて高級和菓子などにも使われ、需要は多いのです。(原)

 地元FM局開局
  「週間FM」に続き、12月で「FM fan」という雑誌が休刊になることになった。30数年前これらの専門誌を買い求め、いろいろ参考にしました。その頃地元には「NHKFM」中継局しかなく、機器をチューニングして、洗練された民放の「FM東京」の「ジェットストリーム」に耳を傾けたものです。今はアンテナの指向性と利得を上げれば結構多くの県外民放が聞けますが、地元局はつい最近まで「NHKFM」と「FM長野」の中継局だけでした。

 
  しかし、10月15日「飯田FM放送」(愛称 アイステーション)が、地元コミュニティーFM局として開局しました。県内ミニ局としてFMぜんこうじ、FMさくだいら、FM軽井沢に続き4番目です。今まで地域のコミュニティー放送として活躍してきた「有線放送=オフトーク」が、機器の老朽化等で廃止の方向と決まっているので、「i ステーション」におおいに期待しているところです。
  出力が小さいので、飯田市と下伊那一部町村が放送エリアとのことですが、駒ヶ根や下条でも聴取できたとか?
  地元から離れている方も、帰飯の折にはラジオの周波数を合わせてみて下さい。パーソナリティーのちょっと甘くてかわいらしい声が飛び込んでくるかも。(西尾)

キャラクターをクリックすると紹介の声が聞けます。
( 「 Webメディアバーで再生する」か聞いてきたら、いいえをクリックして下さい。)
(Webメディアバーは、途中で切れる事があります)

 

 周波数:76.3MHz
出力:20W
放送時間:24時間
内容:ニュース、音楽、トーク、バラエティーなど
  「地元の情報をきめ細かく発信し、地元に密着した住民に愛される放送局を目指す」との事。
  当面は全体の35%位が自主制作番組、自主以外の配信番組はミュージックバード、J-WAVEより
住所:〒395-0045 飯田市知久町1-19
TEL:0265-21-7630
URL:http://www.iida.fm/pc/index.html

 

牛肉にすべきか、それとも豚肉か?それが問題だ。
 今年は牛たちにとっては最悪の年になってしまいました。
 8月にはテクニカルサポートで定評のあった日本ゲートウェイ(パッケージのデザインは牛の体の模様)が営業活動を終了し、10月には大阪近鉄バファローズがまたまた日本一になり損ね、狂牛病騒動に至ってはモウ納まりそうにありません。
 私は牛乳を飲ま(飲め)ず、肉の嫌いな両親に恵まれて、やっとの思いで牛乳を飲み始めたのが保育園の年長も終わりの頃でしたし、丸美屋から発売された「すきやき」ふりかけも、「チチくさいに決まっとる」という理由で、買ってもらえませんでした。
 すき焼きといえば我が家では現在も豚肉ですが、大学に入って同級生の家で出されたすき焼きが牛肉入りで、カルチャーショックを受けたものでした。その時初めて「とんすき」という言葉を知りました。
 メーカーの営業として、新潟県の上越地方をお得意さんと同行販売していたひと昔前に、お得意さんが言うには「美味い豚肉を買いに上越からわざわざ須坂あたりまで出て行く」との事でした。
 信州ポーク肉枝肉共励会(JA全農長野など主催)がこのほど松本市で開かれ、山本の本村さんの出品した「純味豚」が特別優秀賞1席に選ばれました。美味いとんこつラーメンはいくらでもありますが、ぎゅうこつラーメンというのは聞いた事がありません。30年近く前に明星食品(?)がビーフ味のインスタントラーメン(岸部シローがCMに出ていた)を発売しましたが、あまり売れませんでした。
 県は、狂牛病検査に合格したことを示す「安全シール」と、その牛の飼育状況を記載した「履歴書」を今月から発行することを決めました。(高橋)

 

座光寺に美女あらわる
 座光寺の飯田工業高校のところから上県道に向かって道を上って行くと、県道に出る少し手前に、まさに道が切り開かれている道路工事の現場があります。県道と並行して走る広域農道が、松川方面から開通してきた所の交差点です。新しい道は現在ここで行き止まりとなるのですが、ここの交差点の信号機に《美女》という地名がありました。
 「何で交差点が《美女》なんだ。」初めてここを通った時の私の感想です。珍しい地名ですよね。美女がどこかにいそうだと、きょろきょろしたくなってしまいます。(アブナイ アブナイ)
  どうしてこんな地名がついたのでしょう?「昔々この辺りに美しい娘が住んでいて・・・・・・」なんていう美しい昔話がありそうですね。
 新しい道ができなければ、私など知ることもなかった地名です。その交差点の先には大きな橋がかかって、美女という地名にふさわしい見晴らしの良い場所でした。(塩澤)

 

遠山の”国盗り合戦”
 毎年この時期に行われる行事として、すっかり定着した感の遠山の”峠の国盗り綱引き合戦”である。
 今年で15回目を迎えるという恒例のイベントとなったが、これは、下伊那郡南信濃村と隣接の静岡県水窪町がヒョー 越峠を境に領土拡張を競い合うという商工会の交流事業。
生憎の雨天となったこの10月28日。田中康夫長野県知事も陣羽織姿で応援に駆けつけ、昨年の雪辱を期し領土奪回をかけて臨んだ信州軍であったが、今年も昨年に続いてみごとに返り討ちに会い、これまで折角2メートル静岡県側に入っていた県境が1メートル押し戻されてしまったとのことである。
 丁度今時は、全山錦に装う紅葉も見頃の遠山郷。信州側の領土が無くなってしまわない内に、紅葉狩りの峠歩きに出掛けられては如何。
 (槙原)