藁
10月号で稲刈りの話をしましたが、その後の田んぼを見ていて疑問が湧きました。
収穫後の残りの藁の一部にシートが被してあるのです。田や果樹園に堆肥として置いてあるのは理解できますが、腐敗させて自然に戻さない事をどうしてわざわざしているのか解かりませんでした。気になって仕方なかったので、先日そうしているある一軒の農家にお聞きしました。
12月になると副業として製作する為に取っておく、正月の「しめ飾り用の藁」だったのです。そろそろそんな時期なんだと思いながら納得しました。
(西尾秀文)
新 ごみ焼却施設稼動開始
12月2日(月)午前8時30分に新 桐林クリーンセンター焼却場の火入れ式が行われ、いよいよ新しいごみ処理施設が稼動し始めました。
約52億円をかけて完成したこの施設は、排ガス中のダイオキシン類を国の基準値の半分以下にし、その他の有害物質も今までの施設よりずっと少なくなるとの事です。
また、これまで灰として埋め立てていた物の約7割をスラグ(鉱滓:非金属性のかす)に資源化し、路盤材や歩道用のブロックとして再利用できるようになります。
「廃棄物の処理および清掃に関する法律」が改正され、12月から家庭用小型焼却炉でもごみを燃やす事ができなくなりました。ごみを減らす方法をあれこれ考えなければなりません。例えば、不要なダイレクトメール(郵便物)は受け取り拒否をすれば、郵便局へ持ち帰ってくれるようです。
(高橋秀治)
“銀ブラ”は如何?
いよいよ12月。今年も残り少なくなって来た。
あれもこれもと、やり残したことに追い立てられる忙しい日々を思うと気が重くなるが、これも新しい年を迎えるための区切りだ。仕方がない。
街の中も、大分年末の雰囲気が漂ってきた。それぞれ工夫をこらしたクリスマスツリーが店頭を飾り、まさに歳末商戦に突入という感じだ。
郊外のバイパス沿いに客足を奪われてしまって久しい丘の上商店街だが、たまには、ウインドウの飾り付けを見比べながら、“銀ブラ”としゃれ込むのもいいかも知れない。
(槙原英勝)
自慢にならない話
11月30日、国道153号線飯田バイパス(愛称・アップルロード)の開通イベントが開催された。
場所は飯田市松尾上溝の同バイパス高架橋下の特設会場。
各種イベントの中に、飯田国道工事事務所が主催した「アップルロードの写真コンクール」の入賞者表彰があった。写真「安全を支える」が優秀賞に選ばれた筆者も招待された。
ところが、工事用の鉄パイプで作られた高いステージには、工事用のハシゴがかけられていて、見ただけで「昇り降りが大変だな」と心配になった。
「前かがみになるな。つまずくな」。晴れの表彰式での思いはそればかり。年は取りたくないもの。
(原 博司)
柏原のネギ
飯田市上郷柏原地区、ここは知る人ぞ知る長ネギの産地だということをご存じですか?(柏原地区を知らない人のために: 風越高校の周辺です。下から上って行く坂道の名は、誰言うともなくネギならぬダイコン坂と)今年も11月中旬から収穫がはじまりました。
柏原のネギは、ほんのりとした甘味とほどよい辛味のバランスが絶妙で、特に鍋料理にはたまらない存在感があるのだとか。どうしても柏原のネギでないとダメ!という熱烈なファンもいるほどです。
サラリーマンの傍ら、柏原で30年以上長ネギを作っているKさんは、「今年は特に出来がいい。最初は契約している青果店と親戚や友人だけにお分けしていたんだけれど、ここ数年は、紹介や口コミでほしいという方が増えちゃって…。他県からご家族で来られる方もいます。」とうれしい悲鳴をあげていました。おすすめの食べ方は「ぬた」だそうです。なんだかお酒が進みそう、ですね。
(写真は「柏原のネギ」。この赤土が、美味しさの秘密。手塩にかけた極上の一本です。)
(佐々木公美子)