“かわらんべ”の秋のひととき
 天竜川総合学習館(愛称:かわらんべ)は、天竜川「川路・龍江・竜丘」地区の“治水対策事業”の完成の象徴とも云える施設として建設され、昨年(平成14年)7月7日にオープンした。
 総合学習館と云うに相応しく、天竜川の水害や治水の歴史をはじめ、流域の自然や環境、更には人々の生活、文化などについて総合的に学ぶことが出来、様々な資料や図書などの利用も可能で、生涯学習の新しい地域の“拠点”である。
 また、隣接する「水辺の楽校いいだ」は、この地方の多様な在来植物の土手が廻り、小川が流れ、淵やせせらぎも復元されて、手軽に自然観察や水遊びを楽しむことの出来る場所。そして、“伊那谷自然博物館”である。
 西に傾く陽がつくる学習館の影も大分長くなった。日一日と秋の色の濃くなるこの頃、草花を楽しみながらの散策もまた一興。

(槙原英勝)

産直
 この時期、ちょっとした交通量の多い道沿いの産直店は、休日になると県外ナンバーの車で混み合います。葡萄、梨、林檎に各種野菜など秋の味覚がいっぱいで、田舎のお土産には最適なのでしょう。
 以前は農家が道沿いの畑に簡単な無人販売コーナーを設けているだけでしたが、数年前から農協や大手スーパーの店舗内一部区画に、各農家が持ち込む形も出てきました。流通コストを省くことなど互いのメリットがあるようです。そして最近では、この写真の様な農家の共同出資による店まで誕生しています。
 でもこれって小規模な「農業協同組合」ってことですよね。大きくなり過ぎた「農協」に対し、原点復帰?
 (写真は広域農道沿いの高森産直組合店)

(西尾秀文)


修学旅行
 高2の長男が8日(水)から2泊3日で北海道(クラス毎で旅行先は異なる)に修学旅行に行くという。うらやましい限りである。
 初日は朝5時に飯田駅を出発し、名古屋空港を8時に離陸して9時35分には新千歳空港に着くらしい。小樽・札幌市内を見学し、夕食は札幌でカニ食べ放題。
 2日目はアイヌ民族博物館、登別地獄谷などを見学した後、函館へ。夕食後は函館山で夜景“鑑賞”(旅程表原文のまま)。3日目は函館市内を見学した後、函館空港から羽田空港を経由して22時30分に飯田に帰ってくる予定。
 さて、約四半世紀前の我々の修学旅行はどうだったかというと、いろいろと制約があったと記憶している。修学旅行をするか否かはクラスの決定に委ねられていたので、行かないクラスもあったし、1泊2日しか許されていなかったので、行き先も限定された。旅行の時期は2年の終業式を終えた後。我がクラスの行き先は京都であった。
 話は変わるが、8日の夜には飯田市公民館にて、市民落語鑑賞会「おいでなんしょ寄席」が開催される。橘家圓蔵、三遊亭小遊三、橘家亀蔵(飯田市出身)ら4名の落語家が来飯する予定。圓蔵といえば、またネタの途中で下げを言ってしまったりするのではないかと期待しています。個人的には、生の落語を聞くのは「浅草園芸ホール」以来、約20年ぶりの事でとても楽しみです。
 ところで、皆さんの地区の運動会はいつですか?竜丘地区の運動会は12日(日)で、私もメドレーリレーに出るはめになりました。
 (写真は、9月30日の朝撮影した隣家の柿の木)

(高橋秀治)


敬老の日の新聞を読んで
 9月は各地で行われた敬老行事の記事で、新聞がにぎわった。その中の二つが目にとまった。
 その一つは、「現在の年寄りたちは、昭和の初期から大正にかけて生まれ、不況、戦争、食糧難、戦後の不安定な時代を過ごした、まことに気の毒な人たちであることを忘れないで欲しい。年に一度の敬老行事に招かれ、うれしそうに出かけていく姿は哀れである」という軽老観。
 もう一つは、「今まではプロの芸人を呼んでいたが、今年から予算が少ないので手作りの余興を出した。南京玉すだれがうまくいかない出演者がいたとき、見物の年寄りたちが温かく応援し、成功した時の拍手が一番大きかった」という敬老観。
 お年寄りとは、時代をたくましく長く生き抜いた人たち。自分たちの生きた世代を誇りにしている人たち。そして、知識も経験も人間性も豊かな人たちであると思う。
 (写真はわが地区の敬老会)

(原 博司)