新飯田市誕生
 この10月1日より、飯田市と上村、南信濃村の1市2村が合併して「新飯田市」が誕生した。人口108,300人、面積は658.76平方km(この合併で市域は一挙に倍増)という。
 当初、喬木村を含む4市村での合併協議が進められたが、途中で事情が変わって喬木村を除く3市村による合併(上村、南信濃村の2村が飯田市に編入する形式)として準備が整い、この日を迎えた。
 雄大な南アルプスに接する上村、南信濃村は、共に高齢化、過疎化の急激に進む山間地域。生活道を初めとする各種インフラの整備や医療、福祉の問題、産業振興等課題も多いが、一方で、豊かな自然に恵まれ、共に深い歴史を刻み、独特な伝統文化が育まれて来た地域。
 そしてまた、“三遠南信”として今後の展開、一体的開発に期待が寄せられる広域プロジェクトのひとつの玄関にも当たるところ。そうした地域の特徴を生かし、南信州の中核として発展して欲しいものと願う。

(槙原 英勝)


万博の写真から
 所属している公民館の写真クラブの面々も、ほとんど万博に出かけたようだ。それぞれに写してきた作品を展示している。
 やはり、あの壮大な会場の光景が多い。次いで大きな建物をとりまく大観衆や、民族衣装・生活用品の展示物など。
 私は主として、各パビリオン内で仕事をしているそのお国の係員の姿を追った。スリランカの若い女性の笑顔を、うまくとらえることもできた。
 タイ館だったような気がする。ふと見ると、金色の仏像の前に日本人ペアが、今年流行のスタイルで立っている。すかさずシャッターを切った。
 この「黒の水着にジーパン姿」は、会場のあちこちにも見られた。いや、わが飯田下伊那でさえも、この夏、さんざんお目にかかっている。
 暑い夏に、黒くて袖のないものを着るということは、以前には、まずなかったことだ。常識の前に非常識が立っている写真も、万博ならでは―、と気に入った1枚になった。
 次回日本で開催されるとき、どんな格好をした若者たちが立つのかは、仏様でも想像がつかないだろう。
私のホームページ「日刊ふるさと情報便」もどうぞ。

(原 博司)


秋祭り
 周辺は未だのところも多いようですが、彼岸までに丘の上(旧市街)の神社の秋祭りは終わりました。
 丘の上だと昔なら、「富士山」「大宮」「愛宕」「今宮」「権現堂」「長姫」というように、神社の祭典は何月何日と決まっていた為順序が入れ替わることがありませんでしたが、今は毎年少し変わります。
 子供だけでなく大人の都合(土・日・祭日)を基準にして日程が組まれるようになった為です。全国の有名な祭りなら昔からの期日を守っていけますが、地方の小さな祭りでは担い手の都合が優先されます。伝統を維持していく為には仕方ないことです。
 祭典日の変更は神社丁の許可を必要としますが、今は割りとすんなり通るようです。
 (写真は元山白山神社(権現堂)の氏子である我が町のスナップです。)

(西尾 秀文)


ふるさとの秋
 日に日に秋の色が濃くなってくるこの頃、“ふるさと”もいよいよ秋本番である。
 普段何気なく通り過ぎている通勤途上の田園地帯。改めて見渡して見ると、すっかり黄金の絨毯が刈り取られ、その跡には、“稲はざ”が整然と列を作っている。
 つがるや千秋(せんしゅう)、陽光(ようこう)・・・、そして、“ふじ”に代表される「いいだのりんご」も真っ赤に色を染め、何時でも収穫となりそう。
 例年に比べると大分遅れている感じもするが、山の幸“松茸”の話題もボツボツ聞こえて来た。自然の恵み豊かな南信州の野や山は、正に、行楽と実りの“秋”となる。
 (写真は、9月半ばに撮影した秋の草花です。)

(槙原 英勝)


忘却の秋
 ミョウガの食べすぎであろうか、それとも46歳を目前にした齢のせいなのか、最近物忘れがひどい。
 「会社に行かんでもいいのかな。」とドアの向こうで母の声がするので、「だって今日は日曜じゃ。」と答えると、「お前さん、何言っとるんな。二日(土日)も休んどいて。」と言われて、慌てて身支度をする始末。
 玄関を出た後、弁当や携帯電話を取りに戻る事もしばしばだし、勤務先では、右手に持っている書類をFAXで送ったのか、それともこれから送るのか、全く覚えてない状態。
 さて、忘れないうちにお伝えしておきますが、「かっぱ寿司 飯田店」が上郷飯沼の国道沿い、「ファッションセンター しまむら」の近くにオープンします。開店日は10月5日(水)と聞いたような気がしますが、定かではありません。
 久しぶりですが、今月のオススメは、「二十一の短篇」(グレアム・グリーン著 ハヤカワepi文庫)。読了前なんですが、9月22日に搭乗した飛行機に忘れてきてしまいました。実は、同じ著者の「権力と栄光」(ハヤカワepi文庫)を昨年の9月に読み始めたのですが、私にはちょっと退屈で、いまだに読破できません。
 ついでに、TVドラマのオススメを一つ。「宮廷女官 チャングムの誓い」(全54話)です。現在、毎週木曜日にNHK衛星第2(BS2)で放送(ちなみにあと4話で終了)されていますが、10月8日(土)からは、NHK総合での放送(23時10分~24時10分)が始まります。だまされたと思って視てみて下さい。おそらくハマります。
 (写真は、10月1日に撮影した明(松尾)地区の田んぼの様子です。)
  

(高橋 秀治)



張り切る 同窓会合唱同好会
 去る9月24日、飯田文化会館で 「合唱団あかいし 第1回定期演奏会」 が開かれた。
 飯田文化会館には、開場前から老若男女の長い列ができ、その中には、飯田高校の校長さん、飯田市長さんの姿も見られた。
 最後には現役の学生から、70歳をこす同好会員を交えた大曲の発表もあり(下の写真)、日ごろの練習の成果をしっかり発揮した。会場には、今後の活躍を励ます温かくて大きな拍手が、いつまでも鳴り響いていた。

(原 博司)