新年を迎えて
写真は、わが上郷黒田地区から見た「飯田市のシンボル風越山(かざこしやま)」である。
山麓左端の高台には、風越高校(ふうえつこうこう)の校舎も見えている。
新年を迎え、ふるさとの山に向かって昨年のいろいろな出来事を思い出していた。

何度も台風が襲来し、果樹農家などを心配させた年だった―。 年末には、大寒波による記録的な大雪も―。 高森町の連続殺人は、犯人が逮捕されたが、忘れられない嫌な事件―。 中津川と結ばれていた高速バス「いいなかライナー」の廃止は、諸般の事情からやむを得ないか―。 田中康夫知事の泰阜村(やすおかむら)住宅問題は、地域の人々に―。
明るいニュースとしては、 初春の飯田の街は、7年目に巡ってきた「お練り祭り」でネヤネヤ―。 県内初の「どぶろく作り特区」が認可され、アルコール党はニヤニヤ―。 大平宿が「隠し剣鬼の爪」、「呉清源」などのロケーションの舞台になり―。 飯田市長選挙には、新人4候補が激しく争って―。 南信濃村と上村が飯田市と、浪合村が阿智村と合併し、新しいスタートの年に―、などなど。

そして最後に、もう一度山に向かって 「今年こそ、うんと良い年になるよう頼むに」 と―。

私のホームページ「日刊ふるさと情報便」もどうぞ。 http://www.mis.janis.or.jp/~harahiro/

(原 博司)

 


飯田市の観光がこの地の活性化に
「NPO南信州緑の基金」主催 「南信州ツーリズム・カレッジ」が開講された。
この度理事長に就任されたのは、竜丘出身の 小林天心さん(高15回、観光事業を手がけ、ニュージーランド政府観光局日本局長を勤められた。観光推進化研究所所長)。兄貴さんの天生さん(高10回)共に敬虔なクリスチャンのお母様の命名と聞いています。本当に綺麗な名前ですが、お二人とも、ラクビーの猛者。天生さんは、40年来飯田市スポーツ少年団ラクビー部部長として、地域に貢献されている。
少し本題から外れましたが、基調講演の中、同調する事がありましたので記します。ニュージーランド局長と言われても、日本人をいかに、その国に、誘致するかです。その為に観光の街作りに貢献されたエピソードは、興味深いものがありました。
めったに無い帰省の折、変わりゆく飯田市を見て感じた、インターを降り、目に付くもの、大きな看板、あれを見てどうこうする人はいないし、時計台風の飯田駅舎と柳が、勇壮なる風越山に、なぜ赤いかまぼこなのか、すばらしい赤石山脈に、それを遮る様な、なぜ山並み屋根の建物なのか。一見さんの旅人は、どう感じられるのだろう。
飯田は、海抜500M、3500M級の山々、差3000Mの段丘に位置するすばらしい山紫水明の街である。古き城下町、歴史・文化・風土をもっと市民が大切にしてこそ、観光が生まれるのでは・・・と。
2日目、石森教授から「地域の磁力が南信州の未来を拓く」をテーマに内発的地域つくりが今必要と講演があった。
確かに私も飯田市民の1人、無関心であった。飯田のシンボル、りんご並木は、日に数回通るが、観光客にあったことが無い、飯田は通過点であって、動物園前に観光バスが止まり、「ここから何メーターが、りんご並木です」の紹介だけ。 たとえ降車してもトイレ、飯田は魅力が無い街なのか・・・。
南信州新聞にも記載されたが、3月まで10回の開講がある。 (写真は小林塾長)

(斎藤 純)

 

ふるさとの風景

約40年ぶりに南信州に戻ってみると、飯田周辺は風越山の裾から天竜川の川辺まですっかり都市化されていました。
しかし、風越山や中央アルプス、南アルプスは変わらず昔のままで、年の暮れには、やはり美しく雪化粧してくれました。
写真は風越山の裾野に広がる飯田市と仙丈岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。(飯田市山本・久米城址から)

(原 健彦)

 

人口減少時代へ

年末押し迫った12月28日の朝刊各紙のトップに、“いよいよ我が国は人口減少時代に突入”の見出しが踊った。
2005年の国勢調査の人口速報値が発表され、少子高齢化の現実として、10月1日現在の総人口が127,756,815人で昨年の人口(推計)から約19,000人減少したことが明らかになった。人口動態調査でも出生者の数が死亡を下回る自然減となり、外国人の動態も加味される国勢調査でもそれが確認されたということだ。
今回減少したのは32都道府県。とりわけ、この飯田下伊那のような地方の市町村でそれが甚だしく、中には2割、3割とその数を大きく減らす自治体も目立つとのこと。
元よりこれは想定、推計されていたところで、唯漫然とこの事態を迎えたのでなくいろいろと智恵を絞り様々な施策や事業が進められている中でのことだが、そうした取り組みを尻目に大変厳しい現実だ。
労働生産人口がそして消費者が、更には将来の担い手が下降の一途を辿るこの先の我が国。就中、こうした山間地域、地方都市にあって、この現実への対応は極めて大きな課題である。「ふるさと」につながる一人ひとりの更なる英知と努力、協力がますます求められる時代となった。(資料は12/29付南信州新聞より)

(槙原 英勝)

演劇班OB/OGの会開かれる
とは言っても、集まったのは同期の6名(葛岡、竹下、遠山、牧野内、横前、高橋)だけなので、大いばりで報告できるわけではないんですが・・・。
盆休みと12月29日には集まることになっており、全員が揃ったのは、おそらく’03年の夏以来です。上は大学生から下は保育園児の子供を持つ親たちとなった面々の話は尽きることなく、ハンドルを握らなければならない1名を除いた5名で消費した生ビール(中ジョッキ)は22杯でしたが、顔がトリスのCMのようになる人はおらず、相変わらず恐ろしいメンバーです。
しかし、私は翌日は気分が悪く、その晩の「おとしとり」で飲んだのは缶酎ハイ2本だけでした。そして、ヨメが夜勤に出掛けた大晦日は、アルコールを摂るのをやめました。

さて、今月のオススメは、「生協の白石さん」(白石昌則、東京農工大学の学生の皆さん 共著 講談社)。第7ページは、私にとっては爆笑モノでした。東京都昭島市出身の白石さんが、信州大学の卒業生であることにも、何となく親近感がわきます。
正月休みに、長いモノを読み始めてはいかがでしょうか。「坂の上の雲」 新装版 全8巻(司馬遼太郎著 文春文庫)。何を今さら、と言われそうですが、この歳になってやっと読み始めました。「水滸伝」 全19巻(北方謙三著 集英社)。昨年度の司馬遼太郎賞受賞作品です。これら二つの作品に共通する点は、一言で表せば「臨場感」でしょうか。
活字の苦手な方は、コミックをどうぞ。「漂流教室」 全6巻(楳図かずお著 小学館文庫)。コミックの中では、最高の傑作だと信じています。私の持っているのは、1974年から発行された少年サンデーコミックス(全11巻)で、’93年からは、スーパービジュアル・コミックス(全5巻)も発行されていますが、いずれも絶版になっています。「ピアノの森」 全11巻(一色まこと著 講談社)。テレビ番組で、高田純次さんが紹介していて、読み始めました。「のだめカンタービレ」 全13巻(二ノ宮知子著 講談社)。ヨメがハマッています。1月13日に第14巻が発行される予定です。

それでは皆様、今年もよろしくお願い致します。おかげ様で、同窓会HPの訪問者が20万人を超えるのも、そう遠くない日のようです。
(写真は、元日の8時前に撮影。駄科から見た風越山と飯田線の下り電車。)

(高橋 秀治)