昨年暮れの27日、豊丘村の知的障害者授産施設「こぶし園」(定員40人 通所)へ行った。わが家の正月用の干し柿を、毎年ここで用立てているからだ。
今年は暖冬のため干し柿づくり作業は、はかどらなかったとのこと。あと2日間に、多量の柿を製品化しなければならないと、職員も園生も大忙しのようすであった。「少し手伝っていってくれない」と本気で頼まれたが、全くのしろうとがどうすることも出来なかった。
豊丘村に群生地がある美しい「こぶし」は、「村花」にも指定されている。そこから名付けられた「こぶし園」は、昭和62年、障害を持つ子どもの親たちが立ち上げ、平成9年に社会福祉法人信濃こぶし会を設立、同10年4月1日に発足している。
授産活動には、花や野菜、梅、米、干し柿づくりのほか、しいたけ栽培、竹炭や竹酢エキスなど、その守備範囲の広さに驚かされる。そして、「どこから来たの」などと、訪問者に笑顔で問いかけてくる園生たちの明るい態度に心が引かれる。
さまざまな願いや思いが込められたここの干し柿には、また格別の味わいがある。
こぶし園のホームページ http://www.dia.janis.or.jp/~kobushi/index.html
私のホームページ「日刊ふるさと情報便」もどうぞ。 http://www.mis.janis.or.jp/~harahiro/
(原 博司)
飯田市座光寺、元善光寺西隣の麻績神社境内にある「竹田扇之助記念国際糸繰り人形館」では、1月末日まで特別企画の「笑門来福・福助人形展」が開催されるという。
市内在住の原紀久野さんから飯田文化会館に寄贈された福助人形180点の展示で、全国各地でコレクションされたもの。大きさや素材、そして表情もさまざまな福助人形が、これだけ揃うのは大変珍しい事という。
最近ではあまり見かけないような気もするが、福助と云えば、幸福や繁栄を招く縁起物として昔から多くの人々に親しまれて来た人形だ。期間中に是非一度は訪ねて、今年一年の幸いにあやかりたいものと思う。
また、1月13日(土)には同館で、特別鑑賞会「初春を寿ぐ竹田人形館」が開かれ、糸あやつり人形芝居「たそがれ・アンソロジー」が演じられるという。これも必見であるが、こちらは事前にチケットを購入する必要がある。問い合わせは人形館まで(電話:0265-23-4222)。
なお、人形館について詳しくはこちらに。
(槙原 英勝)
小京都飯田の観光
京都観光協会長の言葉を借りれば、小京都とは、その土地の景観、町並み、自然、食べもの、工芸品などが京都と密接な繋がりがあり、「全国京都会議」に登録されている市町を言う。昭和60年に発足された組織であるが、23箇所の登録が現在56箇所に増えている。
飯田市は、お寺と工芸品で登録されている。飯田市は最初の23箇所内と思うが この形式に合わせた登録をすれば小京都と認められるのですから、増えるのは当然である。我が都市は、下伊那郡飯田町を中心にドーナッツの様な地形で、都の様に慕い、事有るごとに、飯田に出ることの楽しみを抱いての生活が、名実共の小京都であると考えていた。
小京都といえば、兵庫県龍野市に興味を持っていて、よくホームページを開きます。音楽の先生をしていた兄貴が、赤とんぼ作詞家 三木露風の故郷を最近 旅したことからです。
飯田と同じ小京都と呼ばれ、人口8万人、町並みがよく保存されていて、私の行ってみたい町の一つです。それに龍野城主は、飯田の脇坂氏であること、シンボルの山があり、川(揖保)あり 西中学校・東中学校 桜も多くりんごは飯田が南限ですので、無いものの 350種の梅林 歴史も古く 町のつくりが、どこか旧飯田に似ていることです。
飯田は古い歴史・風土を持ちながら、空洞化の為に、この良き時代までも、風化されてしまうのは、本当につらい。何時までも、この風情だけは、伝承してほしい。
(写真 鼎から見た飯田城址と 平山城) 飯田城址の写真は見たことが無いので角度が難しい。
たつの市のホームページ http://www.city.tatsuno.hyogo.jp/Sightseeing/History.htm#PageHead”
(斎藤 純)
中島君男さんを偲ぶ
去る12月6日に、中島君男さん(中30回)が亡くなられました。93歳でした。
私は中島さんと直接話をした事はありませんが、同窓会の定期総会の会議に続いて行われる懇親会では、出席者の中の最高齢の方が万歳の音頭を取る事になっており、私の記憶では、ここ3年間は中島さんが、その役を務めておられました。
90歳を過ぎてもテニスを楽しんでおられ、「午前中は大会に出てきた」とおっしゃった事もありました。聞くところによると、ご本人は相手に1勝をプレゼントされるつもりで試合に臨んでも、必ずしも相手が勝つとは限らなかったようです。
私は高30回生ですので、30つながりという事で一度声をかけてみようと思っていたのですが、かないませんでした。ご冥福をお祈り致します。
さて、今月のオススメは2冊。「トヨタの正体」(横田 一・佐高 信+『週間金曜日取材班』 著 金曜日)と「自動車絶望工場 ある季節工の日記」(鎌田 慧 著 講談社文庫)。
この2冊を読めば、トヨタの本質が分かるかもしれません。
(写真は、元旦の5時前に撮影した駄科諏訪神社の様子。)
(高橋 秀治)