冬の田舎の散策
 もう2月!! 飯伊地方も、今年の冬は、雪も少なく、暖冬のままで終わってくれそうだ・・・。草花も早く開花し芽生えているのではなかろうか・・・。
 数年前までそれほど寒くない茨城に住んでいた者として、そんな期待も込めて、また、運動不足の解消も兼ね、阿智村伍和寺尾を歩いた。
 ここは特に最近になって売り出し中の“座禅草と福寿草の群生の名所”で、座禅草の群生地の一つの近くには、地元の人々が、訪れた人々に休息してもらうため作った“木の香りも漂う”新しい東屋が出来ていた。座禅草はさすがにまだ姿も見せていなかったが、福寿草はわずかに花を咲かせ始めていた(写真右)。
 このあたりは標高750メートル位でそれほど高い所ではないが、日陰や山肌には一月に降った雪がまだ残っている。また、風越山の方を振り返ると、その後ろに中央アルプスの摺古木山、安平路山、越百山などが連なって綺麗に見えた(写真左)。

(原 健彦)

 

我が子のように
 新しい春を迎え、最初にお目にかかる花はロウバイである。澄んだ冬空をバックに、半透明で蝋細工のように美しい花々が咲き乱れ、ほのかな香りに道行く人が足を止めている。
 ロウバイは、1月から2月に花をつける中国原産の落葉広葉樹。蝋梅(ろうばい)の中国名が、そのまま和名となったもので梅とは全く関係がない。
 正式には、花の中央部が暗紫色のものがロウバイで、写真のように花全体が黄色で、中央部の色が変らないのはソシンロウバイ(素心蝋梅)というようだ。
 先日、近所の家のを撮影していたら、「もっとこっちから写してやって―」と奥さんに声をかけられた。「カメラを持ったこともないのに、ひとに指図して―」と思ったが、花を見上げているうちに、我が子が写されているように思う彼女の気持ちが伝わってきた。
私のホームページ「日刊ふるさと情報便」もどうぞ。 http://www.mis.janis.or.jp/~harahiro/

(原 博司)

 

 

飯田美しき町
 山紫水明 3000mクラスの山に囲まれ、きれいな水、天竜川、河岸段丘に位置し、最高の景色。
 恵まれた環境、それでも何か足りない、城址の無い城下町。

 長野市が、この度、景観条例を中央通りに適用した、全国でも有名な善光寺の門前町として栄え、尚も お寺に合した町づくりに取り組んでいる。毎年多くの観光客を誘致している。
 上田市は、武家屋敷頃の町名を復活して、城下町上田のイメージUPをはかる。
 飯山市は、仏壇の町、小京都として、お寺廻りの観光客誘致している。
 飯田市は、有力者の新年地元新聞対談で、「長野県より遠州県に」を希望。なぜなら、南端町村 特に根羽地区など テレビ、ラジオは、すべて愛知、新聞も、愛知から、長野県の恩恵が遠い、商圏も愛知・静岡が多い。
 三遠南信自動車道が出来れば、なおさらの事、交流が深まるでしょう。昼神温泉郷は、県下一の集客と聞くが、飯田市は、通過点であって天竜下りのほかに魅力が無いのか。
 嬉しい話。今月の写真、伊賀良から北岳・仙丈を望む(写真左)、下久堅の丘の上、豊橋からIターンのKさん宅から中央アルプスを(写真右)、このKさん、飯田に何回か出張、この美しさに、魅了し、どの部屋からも、飯田市と風越山が見える間取りの家を建ててしまったとか。
 

(斎藤 純)

 

 

藤本三郎先生を偲ぶ
 去る1月24日に、藤本三郎さん(中34回)が亡くなられました。89歳でした。
 私にとっては、校長先生でした。私は昭和47年に緑ヶ丘中学校に入学しましたが、同じ年に藤本先生が同校に赴任されました。
 昭和48年9月27日付の生徒会報「緑ヶ丘」第37号の第1ページに、「二学期への期待」と題して、「一、中部支会陸上競技大会に勝つ」、「二、文化祭を充実したものにすると共に毎時間の授業を向上させる」という見出しで文章を寄せておられます。中部支会陸上競技大会については、「本年こそ、二、三年生はどこに自分を上まわる力を持った相手がいるかを十分に知っている筈であり、先方もこっちをマークしていることは間違いない。この一年間の互いの精進の結果を競い合うのであることを思えば負けられない」と書いておられ、「中部支会」に対する並々ならぬ熱意を感じます。ちなみに、当時のライバル校は飯田東中学校でした。
 選手壮行会においては、「武田節」をご披露され、その時の様子を「緑ヶ丘」第38号に寄稿されている(と記憶している)のですが、必死になって探したにもかかわらず、何故かその会報だけが見当たりません。見つけ次第、その文章をご紹介したいと思います。
 ご冥福をお祈り致します。

 さて、今月のオススメは本ではなく、CDです。「永遠の詩 one by one」(沢田知可子)。1月26日(金)に、いいだ音楽鑑賞会の主催で、沢田知可子さんのコンサート(於 飯田文化会館)が開かれました。
 私は会員ではありませんが、ファンの一人として聴きに行ってきました。「アコースティック・コンサート」というだけあって、ステージ上の楽器はピアノのみで、弾き手は沢田さんの夫の小野澤篤さんでした。
 信州日報によると、来場者は約600人との事でしたが、なんともオトクなコンサートでした。5月には、同会主催で倍賞千恵子さんが来られるようです。
 (写真は、1月7日の雪景色。右の写真はロウバイです。上川路在住の方が撮影されました。私はこの日、富士見町まで行き、帰りは伊那ICで下ろされました。その後、飯田ICと小淵沢ICの間の上下線が通行止めになりました。)

 

(高橋 秀治)

全国さくらシンポジウム


  暦が代わるとそろそろ節分、そして立春。とは云うものの、本来この時期が最も寒く厳しい時の筈なのだが、今年は正にこれが異常気象であろう、比較的過ごし易い暖冬の連日で、ひょっとしたらこの冬はもう雪も降らないし氷りも張らないのかも知れない。これで一挙に春へ一直線の伊那谷となるのだろうか。
 春と云えばやはり「桜」。そして今、ふるさとの話題はこの4月の、飯田市制70周年を記念する「2007全国桜シンポジウムin飯田」である。
 既に全国からの問い合わせや申し込みが始まり、極めて良好な反響とのこと。多くの来訪者を得て盛大なイベントとなることが期待されるところだ。(シンポジウムの詳細はこちらから)
 加えて先日、ある会合でこの催しについて伺う機会があったのだが、その中で、我がふるさとは標高400メートルから1400メートルの間に多くの桜の銘木が在り、イベント当日だけでなく4月の一ヶ月間、必ず何処かで見事な桜に行き会うことが出来るとの紹介をいただいた。
 何十年もこの地元に居ながら未だ訪れたことの無い所も多く、是非この春は、この内の幾つかを記憶に留めたいと思う。今から楽しみの春、4月となりそうである。

(槙原 英勝)