飯田商工会議所創立90周年記念式典

 去る9月22日(水)、市内北方の「シルクプラザ」を会場に、飯田商工会議所創立90周年記念式典と同記念講演会が、盛会裡に開催された。
 飯田商工会議所は、大正9年9月その産声を上げ、激動と変革の大正、昭和、平成と時を刻み、このふるさと飯田・下伊那地方を唯一代表する総合経済団体として、数々の実績を積み大きな歴史を刻んで、ここに90年の節目を迎えたものである。
 その歴史、先人の努力を振り返り称えると同時に、今日、官民一体となって推進するリニア中央新幹線・飯田駅設置運動、そして三遠南地域交流事業・自動車道促進運動の二つの大きなプロジェクトの実現に向けて、力強い推進を宣言する宮島八束会頭(高15回)の式辞で始まった式典は、簡素な中に清々しさを感じさせる印象深い催しであった。


  

  

お祭りのフィナーレ 全国獅子舞フェスティバルH22/10/30・31
 飯田人はお祭り好き、7月夏宣言と同時に始まる飯田のお祭り、下伊那地方にある60余もの神社が、獅子舞を保存し、伝承して来ている。この内30箇所以上では、獅子舞と花火の競演がある。村を上げ、町を上げ、市を上げての住民総出のお祭りが、10月上旬まで土日は全てお祭りの日で夜空を焦がす。
 この下伊那の熟年衆を含む若衆が、七年に一度のお練祭りに飯田に登るのでなく、もっとこの獅子舞を知って楽しんでもらいたいとの気持ちから、「南信州獅子舞フェスティバル」を企画し始めた。期間も短く飯田旧市内では交通規制などの制限もあり、鼎のさわやか新道路に、下伊那の獅子が集結した。あいにくの小雨にもかかわらず、多くの見物客が出た、これがH20/10/26、第1回である。
 第2回は、旧飯田市内で行われて、今回から、「全国獅子舞フェスティバル・飯田市」と称し、第3回南信州獅子舞フェスティバルが同時開催となる。三重・富山・石川・鳥取・岐阜・岩手・奈良・東京に加え・台湾からの参加があり、人形劇飯田と同様、このお祭りも、世界的に有名に成るのは間近である。
 元々獅子は、神社の守り神である、北陸等に見られる一人で舞う獅子と、台湾等の様に、二人が前足後足で一匹を舞うのが支流であるが、飯田では、獅子頭に、トラック並みの胴体が付く、この胴体の中で、お囃子をするのが、通常である。竹を割ったものが、半円に曲げられ、獅子の背中の様に、猛獣の様な勢いと、猫の様なしなやかさを演出している。この屋台、車輪が付く物と、手で移動するものがあり、1つの獅子舞に最大で2・300人、小さな物でも4・50人が付く、これが「屋台獅子」と言われ、日本全国、この地にしか無い、珍しい形です。それと、この獅子舞に、物語があり、獅子を操る、宇天王が居るが、和服姿の若い女性に操られる獅子も居る、現代を反映しているのだろうか、このほか、暴れ獅子・虎頭・牛頭・背丈もある獅子頭があり、本当に堪能できる。それと、大宮の大獅子、長野オリンピックにも出たが、七年に一度しか起きない獅子も、参加する。
 詳しくは 公式サイト飯田市観光課http://minamishinsyu-shishimai.com/
 まで
  (写真は小雨降る第1回目のスナップ) 

(斎藤 純)

スズメバチ・毒キノコに注意
 鼎小学校の児童が風越山に登り、下山しようとしたところ、数人の児童がキイロスズメバチに襲われ、ヘリコプターで市内の病院に運ばれるという事件が発生しました。北信では、マラソン大会のスタート直後にランナー30人以上がやはりキイロスズメバチに襲われ、大会が中止になりました。
 墨田区のイベントに出展していた阿南町のブースで販売したキノコの中にニガクリタケというクリタケそっくりな毒キノコが4パック混じっていました。また駒ヶ根市内のスーパーで販売したキノコの中にもニガクリタケが含まれていました。テレビなどで報道されたため、買った人が返品し事なきを得ましたが、誤って食べると死亡する場合もあるそうです。
 マツタケは一時不作ではないかと心配されていましたが、ここに来て気温が下がり、雨も降ったことで市場に出始め、関係者もホッとしているようです。ただ、一部の野菜は不足しており、サニーレタスなどはあるスーパーで¥498で売られていました。

(高橋 秀治)

  

  

南信州の秋の訪れ
 上高地、乗鞍岳山麓、八ヶ岳山麓などの紅葉が新聞紙上で伝えられたので、飯伊地方でも紅葉が見られるかと、上村の“しらびそ”高原に行ってみた。しかし、標高約二千メートルのこの高原周辺は勿論、三千メートルの前聖岳の山麓付近も紅葉らしい姿を見ることは出来なかった(写真上左は頂上を雲に隠した前聖岳)。
信州に戻って7年、まだ、なかなか、季節感を体得することが出ないようである。
 何日か前に昼神温泉の部落外れに熊が現れ、注意を呼び掛ける放送があった。もうそんな時期かと感じたが。また、数日前に大平街道を走ったときは、“さるくらの泉”を少し上がったところで猿を見た。6日に“しらびそ”高原の南アルプス登山口では鹿が草を食んでいるのが見られた(写真上右)。少し近づいても逃げもしないところを見ると、既に人に慣れたのであろうか。動物たちが現れる頃には紅葉も始まっていると思っていたのだが・・・。
 まだ、山では紅葉は見られなかったが、里に戻って見れば、赤く実ったリンゴ(写真下左は、飯田の“りんご並木”の赤く実ったリンゴ)、少し赤みを帯び甘くなった甘柿(写真下右は小生宅の土手の甘柿。実は小さく名前は不明。もう少し赤くなると“渋”が戻ってしまう)などから、南信州でも、十分に、暑かった夏の終わりと実りの秋の訪れは感じることができそうである。

(原 健彦)