中澤まゆみさんの新刊『認知症に備える』ご紹介

ノンフィクションライターとして活躍中の中澤まゆみさん(高19回)から、新刊の案内をいただきましたのでご紹介します。

中澤 まゆみ、村山 澄江 共著 『認知症に備える』
自由国民社 (2021/9/29)
著者紹介   表紙

[著者のことば]

全国各地で何度か講演を行ってきた司法書士とライターが一緒に本をつくりました。延べ1300人の認知症関係の相談者をもつ司法書士の村山が、成年後見制度や家族信託、相続などお金にまつわる「そなえ」を、認知症の人の介護者・任意後見人を17年間続けてきたライターの中澤が、「認知症観を変え」「本人に学ぶ」ことで積み重なっていく、知識や心構えなどの「そなえ」について書きました。

認知症になっても安心な暮らしは、お金や法律の面からも事前に備えることができます。知っていれば準備できたのに、知らなかったという理由で対処の選択肢が少なくなってしまう方々の多さを、日々の相談で実感しています。認知症とは何かを正しく読み解き、事前に準備するか、するならどんな準備が必要なのかを自分たちで決められるよう、法律の話と生活の話をバランスよく組み入れました。

認知症観は変わってきたというものの、「認知症はコワイ」「認知症になったら何もわからなくなる」と思っている人たちはまだまだ数多くいます。そうした人たちに向けて法律の現場と医療・介護の現場を知るふたりが,認知症についての正しい知識と「備え」を持つことで「認知症になっても安心して暮らせる社会を、一緒につくっていこうよ」というメッセージを込めて書いた新刊です。

岡村隆臣顧問の歌文集『歳月茫茫』ご紹介

在京飯田高校同窓会で会長を努められた岡村隆臣顧問(高2回)の近著をご紹介します。

岡村隆臣著 歌文集『歳月茫茫』
22世紀アート刊(2021/8/24)、電子書籍

[書籍解説]
―敗戦から戦後七十年まで激動の時代を生きた一人の人間の歩み―

本書は、著者が今まで詠んだ短歌や団体の会報などに寄稿したエッセイをまとめた「歌文集」である。日常生活を記録するように詠まれた短歌は旅行や家族が主なテーマとなっている。また後半はエッセイが記されており、高校時代の校友会誌への寄稿に始まり、同窓会の会報、機関誌への発表作、サラリーマン生活の回顧と、その時代を生きた当時の著者の言葉で書かれている。熱を持ち、訴えかけるその言葉に時の重みを感じる一冊である。