第22回「 飯田ゆかりの地を歩こう会」報告

5月24日に第22回「飯田ゆかりの地を歩こう会」が開催され、22名(男性16名、女性6名)が参加しました。当日は天気が心配でしたが、参加者の祈りと執念が実り、解散まで雨は降りませんでした。「歩こう会」は楽しく無事に終了しました。

【開催日時】:2025年5月24日(土)12時30分
【集合場所】:田園都市線用賀駅改札出たところ
【テ ー マ 】:明治初期の殖産興業に貢献した田中芳男博士が初代総長を務めた東京農業大学の「食と農」を学ぶ

・飯田生まれの農林水産省官僚の田中芳男博士は、1867年のパリ万国博に日本が出展した際に説明役を務め、帰国後は日本に動物園、博物館を導入しました。田中博士は「博物館の父」といわれ、上野・国立科学博物館や飯田市美術博物館の前にそれぞれ胸像があります。
・一方、田中博士は米国からリンゴを導入し、内藤新宿試験場(現新宿御苑)で接ぎ木により品種改良し実用化しました。リンゴだけでなく、サクランボ、キャベツ、白菜も同様です。
・明治初期の殖産興業に大きく貢献した田中芳男博士(1838~1916)は東京農業大学を創立し、初代総長を務めました。それらの功績が認められ1915年男爵に推挙されました。
・東京農業大学では「食と農」をテーマにしており、現代の農業技術として生産農学、健康科学、生殖医学、生態系保全技術などの先端技術に力を入れています。最も重視していることは「人物を畑に還す」として、先端技術を学んだ人材を現場の最前線に送り出すことです。
・学校法人東京農業大学食品安全センター長の五十君(いぎみ)靜信教授(高28回)に農大構内をご案内戴きました。

【案 内 人】:会長:大原直(高21回)、世話人:松原秀幸(高19回、写真撮影)、篠田裕二(高26回)、松村尚哉(高32回)、特別世話人:高柳俊男(法政大教授)

 

コース】:田園都市線用賀駅改札12:40出発

①世田谷美術館:横尾忠則 「連画の河」展
 ・150号を中心とする新作油彩画約60点に、関連作品やスケッチ等も加え、88歳の画家・横尾忠則の現在が紹介されていました。

②馬事公苑
・馬事公苑入口から整備された広大な馬事公苑の一端を見学しました。

⇒③東京農大構内 「食と農」の博物館2F 展示室(田中芳男初代総長の胸像)
胸像の前で、五十君教授による博物館の歴史、大原による田中芳男博士の功績、佐々木顧問による「日本のリンゴの生い立ち」の各説明を受けました。

⇒⓸「生きもの空間」バイオリウム(「食と農」の博物館に付属)  (自由見学)

⇒⑤追悼碑:旧満州に設置した実習農場からの逃避行の過程で、学生と教員計58名が犠牲に
追悼碑の前で、法政大学教授の高柳俊男先生から、旧満州での農大生の悲劇の歴史の説明を受けました。

⇒⑥サイエンスポート(研究棟)
新しくできた研究棟の内部を五十君教授の案内で見学しました。

⇒⑦懇親会:16:30~18:30千歳船橋駅近くの「ウラニワ」(2F貸切り)
・恒例の歴史クイズでは五十君教授からの1問を含め5問が出題されました。2問が正解者が出ず、恒例のじゃんけんで賞品を競いましたが、大いに盛り上がりました。
・校歌・応援歌(友よ若木の、選手壮行歌各2番)を斉唱しました。歓談後は参加者全員スピーチを行い、同窓生同士の絆を深めました。

⇒⑧小田急線千歳船橋駅 ⇒解散                (文責:大原)

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