代表幹事 村沢 久男
私たち「四七会」は、旧制中学入学から新制高校第一回卒業まで、波瀾万丈の6年間を共に学んだ仲間であり、格別な結束と強い親睦の輪を築いています。
中47期会
①飯田郷土講談公演も今回〔6月2日(土)〕で11回目を終了、来年の第12回で最終公演とすることになります。
同期の牧内雪彦原作と女流講釈士の神田紅・ひまわり両人の魅力ある語りにより郷土の隠れた人物像の発掘で、毎回好評を得てご贔屓の方々も定着いたしております。
②飯田高校同窓会郷土講談愛好会(仮称)について
主催の中47期会の会員も齢71歳を過ぎて、第13回以降の公演に就いては些か体力的に不安な面があり、同窓会の後輩諸君の中から高校何期会がこの事業を受け継いで継続して頂ける学年会があれば、折角、ここまで育ててきた事業でもあり、原作者の牧内雪彦君もライフワークとして、まだまだ健筆を奮っています。
伊那谷にはまだまだ話題は豊富にありますから、飯田高校同窓会の中から是非ともノウハウを以って、中47期会もバックアップ致します。名乗り出てくださる事を期待致します。
③田中芳男を知る会
郷土講談の公演が縁となり、リンゴ並木通りの「田中芳男・義廉顕彰碑」に業績が記されている、明治の偉大なる先人の業績を研究する会を47期会が主となって発足した。年会費二千円・隔月で研究会を飯田美博物館で開催。会員募集中。詳細は飯田美術博物館 ℡0265-22-8118 桜井学芸員宛
「戦時の青春」を語る
旧制飯田中同窓生8人 50余年ぶり工場訪問
第2次世界大戦中、学徒動員で湖西市鷲津の富士紡鷲津工場で、機関銃部品の製造に従事した旧制飯田中学の第47回卒の同窓生8人が、4月21日、50余年ぶりに同工場を訪れ、「苦い青春」の思い出をよみがえらせた。
卒業生は武藤正博工場長から、工場の沿革や現在の状況などの説明を受けた後、工場を見学。食堂や寄宿舎などが当時のままの状態で残っていて、戦時中の思い出話に花を咲かせた。
飯田市上郷黒田、長沼計司さんは「わずか1ヶ月足らずだったが、強烈に印象に残っている」と工場を見ながら振り返った。「労働よりも、とにかく空腹がつらかった。近所の畑で、ビワやキュウリを盗んでしまったこともあった。夜中にカエルが鳴くと、故郷が懐かしくなった」と当時の記憶を鮮明に話した。
同市上郷飯沼、木下千冬さんは「空襲警報のサイレンで裏山の防空壕に避難したが、穴を掘っただけの頼りない構造だった。遠州灘に米軍が上陸するといううわさがあって、戦おうと決意していた」と感慨を深めた。
卒業生たちは、この日工場内の宿泊施設に泊まって工場関係者と懇談した。
これは、同窓生の1人で元同鷲津工場長だった熊谷長久さん(飯田市鼎上山)が定年を迎え、故郷の飯田に戻ってきたことから、「もう一度行って見たい」という同窓生たちの夢の実現がかなったものだ。
「四七会」の例年事業
1.総会
毎年、原則として4月7日に東京において開催。
(但し、今年は4月17日開催)
2.研修旅行
郷土出身の博物学者でマルチ人間の田中芳男(天保9年~大正5年)を研究し、その研究活動から伊那谷自然史博物館(仮称)の建設を構想。
準備会発足以来、各地の博物館を視察するための研修旅行を実施している。
本年は、東京王子の飛鳥山・渋沢資料館などを視察する。
3.郷土講談七夕講演
知っているつもりでもあまり知られていない郷土の優れた歴史上の人物を掘り起こし紹介している。
同級生の牧内雪彦君(芝居「円空」の作者)が台本を執筆し、神田一門の女流講談師 - 神田紅・神田茜・神田ひまわり - に講演してもらっている。
過去8年間の上演人物は、「南画家安藤耕斎」、「赤埴源蔵飯田恋歌」、「今田人形・木下歳太夫」、「比島独立志士・増田忍夫」、「将棋名人木下鹿次郎」、「烈女山口おふじ」、「天下の糸平」、「弁護士今村力三郎」、「水戸浪士と薄井龍之」、「天竜峡由来の阪谷朗廬」などがあり、牧内雪彦著「信州飯田郷土講談10帖」の標題で出版されている。
今年の郷土講談七夕講演
講演日 6月19日(土)
題 目 天保改革の犠牲者・後藤三右衛門ほか一題
問合先 今村雅弘(四七会事務局 飯田市銀座 0265-22-0656)