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九州・山口支部 便り

九州・山口支部は、六月八日令和ゆかりの地、太宰府市の九州国立博物館にて第十四回総会を開催しました。

当館主任研究員の小澤佳憲さん(高44)による解説付き展示見学という大変貴重な経験をすることができました。

例えば『弥生時代前期の文様付き弥生式土器は、遠賀川式土器と呼ばれ、九州から西日本に広く分布しています。その北限は長野県飯田市です。かつて飯田は西日本文化圏に属していたのです』。

『立像彫刻は、前面からだけではなく側面から見ることが大切』。特別展「京都大報恩寺」快慶の傑作、十大弟子立像の一つ、目揵連立像の側面に立つと、老人の腰つきが見事に表現されているのが判ります。

記念講演「文化財を守る―九博の紹介」、普段見ることができないバックヤード見学等、好天に恵まれて、素晴しいひと時でした。

当支部登録会員は現在六〇名です。山口県から沖縄県まで九県にわたって、様々な分野でわが飯高同窓生は八面六臂の活躍をしています。沖縄の水草ファーム店主、阿蘇山麓の農業従事者、名刹の管長、牧師、医師・歯科医、教師、そして会社員。

とりわけ大学では、名誉教授、現役の学長、教授と、赤石山脈に聳える高峰のように各地に飯高人脈を築いています。その一例を挙げれば、九州大学医学系大学院の教授陣に、何と現役が三名、飯高人口密度の高さを誇ります。まさに「精華を揚げん美をなさん」を地で行っています。

記 市澤安雄(高16)

第9回九州支部総会開催される6/21

P1020674 梅雨の季節、みなさま 益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
標記の九州支部第9回総会につきましては、6月21日(土)木下副会長ご臨席のもと予定通り開催しました。祝辞、同窓会の現況等、またごていねいにご祝儀を賜り厚くお礼申し上げます。
お陰様で九州支部総会は、登録会員数62名、当日の参加者は7名でしたが、
ざっくばらんで、和気藹々とした雰囲気のなか 充実した楽しい一時を共有することができました。
1.聖福寺見学会
  本年から新企画として実施。応接室にて高取焼のお茶碗にたてた熱いお抹茶と柚子菓子のおもてなし。
 第133代管長・細川白峰さん(高18回)のご案内で一般には非公開の宝物殿を見学。
 大型金庫のような重厚な扉を開けて中に入ると そこは爽やかな室内空間でした。
 みごとな掛け軸、器、書、天井画、仏像に息をのむ思いをし、その上管長のご厚意により特別に国指定重要文化財の鐘をつかせていただきました。
 宝物殿のつぎに「方丈」の間、巨大な木魚にびっくり、庫裡にて七ツ釜などを備えた懐かしい炊事場を見学。
 つづいて仏殿内部にご案内いただき、黄金に輝く巨大な三世仏を拝観、厳かな世界につかって、しばし世俗を離れた思いでした。
2.記念講演
  本年の講師は「いのちのたび博物館」館長で現九州支部長の伊藤明夫さん(高10回)。
   自分の親、祖父母、・・・・・つまり先祖はいったい何人いたでしょうか?膨大な数の先祖と遡った時代の日本の人口との矛盾から話が始まり、あれこれ考えさせられながら、いま生きている我々は38億年の生命を一時期伝える存在なのだということ、生物の中で人間の特異性など、壮大な人類のいのちの旅を通して悠久の時に思いをはせる、実に興味深いお話でした。
3.懇親会 
  全員が同じ話題ごとにもりあがり、時間のたつのも忘れました。
  
来年は「いのちのたび博物館」(北九州市、JRスペースワールド駅前)を会場にして開催する予定です。
多士済々の会員のご協力をいただきつつ、さらにたのしい会にして参りたいと思いますので、今後ともご支援、ご指導を賜りますよう よろしくお願い申し上げます。
以上、御礼と報告とさせていただきます。
         敬具
平成26年6月25日
長野県飯田高等学校同窓会九州支部
支部長    伊藤明夫(高10回)
副支部長 矢澤貞夫(高10回)
 同     細川白峰(高18回)
 同     市澤安雄(高16回)  ichizawa003@ybb.ne.jp